<figure id="attachment_349457" aria-describedby="caption-attachment-349457" style="width: 3871px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="dafee148"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/9eea8ccf80731b3eef6330c23432f85e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349457" class="wp-caption-text">テレビ東京『ヤギと大悟』で人気のヤギ・ポポ（左）と弟分のモロコシ</figcaption></figure>
<p>テレビ東京の『ヤギと大悟』は、芸人の「千鳥」大悟がヤギをつれて民家を訪ね、雑草取りのお手伝いをするという、まさかの「ヤギが主役」のお散歩番組だ。</p>
<p>主役は、白色の毛のヤギのポポ。弟分の小型のヤギ・モロコシも、ポポの人気にせまるほどかわいいと大評判になっている。</p>
<p>&#8217;21年に不定期特番としてスタートした『ヤギと大悟』は、放送後またたく間に話題になり、第59回ギャラクシー賞「選奨」受賞。&#8217;23年４月にはレギュラー放送となり、“追いヤギ”（ポポが好きすぎて、番組放送後、TVerやU-NEXTで何度も繰り返し番組を観ること）という言葉が生まれるほどの評判に。今やテレビ東京の看板番組といっていいほど、熱い人気を集めている。</p>
<p>このほどポポの<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%A1-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%81%AE%E5%89%B5%E4%BD%9C%E7%B5%B5%E6%9C%AC-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE/dp/4065338654">写真絵本『ポポのいちにち』（講談社）</a>が刊行されるなど、その癒やしパワーは底知れない。その背景には、ヤギのスター性を見抜いたディレクターの存在があった。</p>
<p>どのように『ヤギと大悟』が誕生し、なぜ大ヒットに結びついたのか――。『ヤギと大悟』の生みの親、冨田大介ディレクターが、秘話を語り尽くした。</p>
<figure id="attachment_349458" aria-describedby="caption-attachment-349458" style="width: 4240px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3d9f07c6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/374bd2c99c98164c264f378e896516d8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349458" class="wp-caption-text">主役のポポ。番組では赤いバンダナをつけるポポだが、プライベートの首輪は青</figcaption></figure>
<h3>まさかポポが絵本に！？</h3>
<p>演出を担当するディレクターの冨田大介さんがこの企画を思いついたきっかけは、息子が小学校でヤギ当番になったこと。雑草を食べては子どもたちにキャーキャー騒がれるヤギにアイドル性を感じたという。</p>
<p>その予感は見事に的中。番組を観てヤギに夢中になる人が続出し、番組の主役・ポポは、今や日本でいちばん有名なヤギになった。</p>
<p><span class="strongInContent">「まさか『ヤギと大悟』の絵本を出すことになるとは、さすがに想像もしていませんでした。ポポの存在が知られ、ロケ中、名前を呼ばれることも増え、人気が出てきているのは感じていましたが、絵本の話が舞いこんできて『へーなるほど絵本か』と。この底知れぬアイドル性はどこからくるのかと思います」（冨田ディレクター）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="千鳥・大悟が言ったこと"></div>
<h3>「ポポみたいに、なにも気にせず自由に生きられたらなあ」</h3>
<p>写真絵本『ポポのいちにち』（講談社）では、ヤギのポポの一日が描かれる。ねぐらから顔をのぞかせるポポ、朝の背伸びをするポポ、モロコシとお散歩するポポ……。そして、どの場面でも、ポポは草を食べつづけている。</p>
<figure id="attachment_349460" aria-describedby="caption-attachment-349460" style="width: 3871px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2690c941"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/809852ab74c1e49543d582e50ed746ef.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349460" class="wp-caption-text">一日２～３キロの野草や干し草・野菜などを、４つに分かれた胃で消化する</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「ポポとは２年ほどのつきあいになりますが、絵本ではぼくが見たことのない表情をしていた。こんな表情もするのかとか驚きました。とくに、大悟さんとのツーショットのポポの顔はいいですねえ」（冨田ディレクター）</span></p>
<p>確かに絵本のなかで、大悟さんにほめられているポポは、はちきれそうな満面の笑みを浮かべている。</p>
<p><span class="strongInContent">「大悟さんが言ったんですよ。ポポみたいに、なにも気にせず自由に生きられたらなあと」（冨田ディレクター）</span></p>
<p>ポポはいたってマイペース。おなかがすいたら食べる、休みたくなったら休む、左に進みたかったら右にはぜったい進まない、眠くなったら寝る。番組でも絵本でも、そのままが映し出される。</p>
<figure id="attachment_349461" aria-describedby="caption-attachment-349461" style="width: 2609px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="62c2c498"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/9d1e15171a0265308dfbee437d4b288a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349461" class="wp-caption-text">1258カットから厳選されたポポの撮り下ろし写真絵本『ポポのいちにち』（講談社）</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「ヤギが主役の番組ですから、すべては『ヤギファースト』です。番組の指針はポポが主体ということだけで、段取りはなにも決まっていません」（冨田ディレクター）</span></p>
<p>だからこそ、スタッフの皆が、ロケ中、ポポはつぎに何をするんだろうと楽しみながら一日を過ごす。ポポにすべてをまかせた、なりゆきの旅だ。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="60頭ほどのヤギに会った"></div>
<figure id="attachment_349462" aria-describedby="caption-attachment-349462" style="width: 5477px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4d41b9fb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/e58d8ff964825361d7e7e7ea45b7806f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349462" class="wp-caption-text">ロケでは、ポポの様子をやさしく見守りながらじっと待って撮り続けることも</figcaption></figure>
<h3>「かならず見つけ出す自信があります」</h3>
<p>冨田ディレクターは、主役のヤギを探して、60頭ほどのヤギに会ったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「訪問先の子どもたちに危険がないよう、角がないこと、気性が荒くないことは、条件にあげていました。会ったヤギはみんなかわいかったんです。でも、ポポに初めて会いにいく日は、車を飛ばしながらなんとなく『運命』を感じていました」（冨田ディレクター）</span></p>
<p>ポポに会ったのは夜。一目で憎めなさを感じた。</p>
<p><span class="strongInContent">「ポポはなにしろマイペースでした。表情は穏やかでやわらかく、なんというか、おとぼけ感があったんです。『運命』でした」（冨田ディレクター）</span></p>
<figure id="attachment_349477" aria-describedby="caption-attachment-349477" style="width: 3871px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7d729024"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/b54ae04e10216ec6f48004d70f1b0956.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-349477" class="wp-caption-text">いつでもどこでも草を食べ続ける、マイペースなポポ</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「今や、子どもから大人までポポをかわいがってくれて、ああ、愛されている子だなあと思います」（冨田ディレクター）</span></p>
<p>最後に冨田ディレクターに、「100匹のヤギのなかからポポを見つけられますか？」とたずねたところ、迷いなく即座に答えた。</p>
<p><span class="strongInContent">「かならず見つけ出す自信があります」</span></p>
<p>ポポのアイドル性はまだまだ底知れない。</p>
<p>冨田大介（とみだ　だいすけ）<br>
1980年生まれ、愛知県出身。株式会社シオン上席執行役員／総合演出。’04年に立命館大学を卒業後、株式会社シオン入社。『ナイナイサイズ！』『99プラス』『ぐるぐるナインティナイン』（日本テレビ系） など数々のナインティナインの番組を担当。総合演出を務める『ヤギと大悟』（テレビ東京系）が、第59回ギャラクシー賞「選奨」、第38回ATP賞テレビグランプリ情報・バラエティ部門「最優秀賞」を受賞。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="expapp-no-provided-scope expapp-no-provided-scope-start"></div>
<p><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%A1-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%81%AE%E5%89%B5%E4%BD%9C%E7%B5%B5%E6%9C%AC-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE/dp/4065338654">写真絵本『ポポのいちにち』（講談社）の購入はこちら！</a></p>
<div class="expapp-no-provided-scope expapp-no-provided-scope-end"></div>


嶋田礼奈

ファーム田形（株式会社S- collection）

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