童貞高校生が ’80年代最盛期の”売春島”にタイムスリップ!!漫画『売春島1981』の魅力とは | FRIDAYデジタル

童貞高校生が ’80年代最盛期の”売春島”にタイムスリップ!!漫画『売春島1981』の魅力とは

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そこは「最後の桃源郷」と言われた場所だった──

『売春島1981』は’17年に出版され、ドキュメンタリーとしては異例のベストセラーとなった高木瑞穂氏の『売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(彩図社)をベースにしたコミック作品。すでに『実話ナックルズ』では10月発売号から連載がスタートし、電子版は12月22日からAmazon Kindleなど、各電子書店で発売する。

『売春島』は三重県の離島・渡鹿野島について書かれたルポだ。渡鹿野島は志摩半島の先端、的矢湾に浮かぶ周囲7km、人口200人ほどの小さな島だ。ここはかつて島中に置屋が存在し、買春目当ての男性観光客が押しかけた「現代の桃源郷」として都市伝説化していた島でもある。その島の歴史から売春産業の成り立ちまで最盛期を知る関係者たちに詳しく取材をして明らかにし、大きな反響を呼んだ。

今回コミカライズされるのは、ノンフィクションではなく高木氏原作のオリジナルストーリーだという。舞台は1981年、最も〝ヤバかった〟頃の「ワタカノジマ」だ。

東京の貧困家庭で育った高校生が主人公。悲惨な毎日を送る彼は、母から事故で死んだと聞かされていた父親を恨んでいた。あるとき彼は偶然に父親が「ワタカノジマ」の出身で、最近まで生きていたことを知る。父親に興味を持ち、島へ渡った彼だが、すっかり普通の観光地となっており、そこには昔の「売春島」の面影はなかった。

だが、あるきっかけでタイムトラベルしてしまった彼が辿り着いたのは42年前の「ワタカノジマ」。そこは表向き華やかな歓楽街だったが、裏では女たちにとっての地獄絵図が繰り広げられる世界。そしてそこに君臨していたのは父親だった──。

「コミックは『売春島』が最盛期だった’80年代初頭をイメージして作ったオリジナルストーリーです。島についていろいろ取材をしていた中で、どうしても裏がとれなくて本には書けなかった話がけっこうあるんです。売春婦たちがシャブ漬けで働かされていたとか、関西の組が島にクスリを流していたとか。そういう話も盛り込んでいこうと思っています」(高木氏)

作画はダークな作風でカルト的な人気を博しているホラー漫画家の金風呂(かなふろ)タロウ氏。今回本誌ではその第1話を特別に公開する。高木氏と金風呂氏のタッグで’80年代の「売春島」にどんなドラマが繰り広げられるのか期待したい。

『売春島1981』eBookJapan

amazon kindle他、各電子書店でも発売中

売春島1981

  • 原作高木瑞穂

    ノンフィクションライター。1976年生まれ。月刊誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。

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