【追悼2023】「一つダメ出ししたら、九つは褒める人でした」共演者が語る「上岡龍太郎」の素顔 | FRIDAYデジタル

【追悼2023】「一つダメ出ししたら、九つは褒める人でした」共演者が語る「上岡龍太郎」の素顔

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上岡龍太郎
5月19日没・享年81

’90年代から、「僕の芸は20世紀まで」と語っていた上岡。その公言通り、’00年をもって芸能界を引退した
’90年代から、「僕の芸は20世紀まで」と語っていた上岡。その公言通り、’00年をもって芸能界を引退した

′23年5月19日に亡くなった元タレント・上岡龍太郎さん(享年81)。′60年に「漫才トリオ」を結成し、トリオ漫才で一世を風靡。流ちょうな語り口調でテレビ番組の司会やラジオ、漫談家として活躍するも、芸能生活40周年の節目となる′00年4月に芸能界を引退した。

上岡さんと過去に番組で共演したタレント・岡部まりが、上岡さんの素顔を語る――。

実際にお会いして接してみると、上岡さんは世間のイメージとはまったく違う人です。毒舌を吐いたり、気難しい性格だったりすることはありません。私は、’89年に『ノックは無用!』(関西テレビ)という人気番組で上岡さんと初めて会いました。上岡さんは番組の共演者に誰よりも丁寧に挨拶をして、緊張をほぐしてくれるんです。

上岡さんは、裏表のない人でもありました。共演した『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)では、VTRを見ている時にマイクは入っていないんですが、上岡さんはVTRを見ながら鋭いツッコミをしているんです。そのツッコミが面白くて、マイクが入っていないことがもったいないと思っていました。『ナイトスクープ』は尺の短い番組なのですが、上岡さんはちゃんと時間を計算していて、本当のプロだと感じました。

上岡さんは一つダメ出しをしたら、九つは褒(ほ)める人でした。付き合う人を良い気持ちにさせてくれるんです。関わった人全員に、自分との別れを恋しく思わせる。見事な芸と綺麗な去り際で、最後までずっとかっこいい人でした。

『FRIDAY』2023年12月29日号より

 

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