【追悼’23】「5m歩くのが辛くても犬と猫を飼っていた」弟子が語る「畑正憲先生から授かった言葉」
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畑正憲
4月5日没・享年87
′23年4月5日に亡くなった「ムツゴロウ」の愛称で親しまれていた、作家で動物研究家の畑正憲さん(享年87)。′71年に北海道に移住し「ムツゴロウ動物王国」を開園。人と動物とのふれあいを描いた多くの文学作品を執筆し、′80年にはテレビ番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」が放映スタート。ムツゴロウさんと動物たちとのふれあいが人気を博し、20年続く長寿番組となった。
畑さんと師弟関係にあった、動物研究家・パンク町田が”ムツゴロウさん”の素顔を語る――。
「誰よりも動物を愛していた人でしたね」
パンク町田(動物研究家)
畑さんという人を一言で表すと、誰よりも動物を愛していた人です。一部では動物のことを本当は好きではないなんて心無い声もありましたが、そんなのは大ウソです。ムチャクチャ好きでしたね。だって、自分が病魔に侵されて歩行も難しく、5m歩くのも辛くて、もうすぐ自分は死ぬだろうって言っていた時にも、自分の部屋でバーニーズ・マウンテン・ドッグと猫を飼っていましたよ。
最後に会った時も体調がかなり悪くて、ベッドから起き上がれず、トイレにも行けないほどだったのに、動物の話をして盛り上がりました。
そんな誰よりも動物を愛していた畑さんからなんの脈絡もなく、さらっと″第二のムツゴロウ″を名乗ってもいいよ、と言われたことがあって、ずっと印象に残ってます。驚きましたよ。でも、嬉しかったですね。ただ、名乗るのであればもっと犬に関して勉強しなさいとも言われました。畑さんが一番好きだった動物が犬でしたから。ちなみに2番目に好きなのは馬だそうです。
もしも叶うならば、また動物の話をして盛り上がりたいですね。
『FRIDAY』2023年12月29日号より