「やってられない…」楽天が“女子ゴルフツアー”からスピード撤退のウラにあった「重大問題」 | FRIDAYデジタル

「やってられない…」楽天が“女子ゴルフツアー”からスピード撤退のウラにあった「重大問題」

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’22年に稲見萌寧と所属契約をした楽天・三木谷会長。’23年で女子ツアーからの”スピード撤退”を決めたが…
’22年に稲見萌寧と所属契約をした楽天・三木谷会長。’23年で女子ツアーからの”スピード撤退”を決めたが…

お正月恒例の人気バラエティ番組『夢対決2024 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)で、今年も人気女子ゴルファーの渋野日向子や原英莉花らが視聴率アップに貢献。そんな中、水面下で『日本女子プロゴルフ協会』(JLPGA)とスポンサーが激しく火花を散らしている。

「昨年12月19日、JLPGAが来季のレギュラーツアー日程を発表。7月に開催されていた『楽天スーパーレディース』(楽天SL)がわずか3年で終了となり、今年は1減の37試合となりました。

それでも賞金総額が44億円で破格の人気コンテンツなのですが、小林浩美会長率いるJLPGAが『主催権』を巡って強硬な姿勢で臨んでいて、スポンサーサイドは頭を抱えています」(スポーツ紙デスク)

人気の女子ツアーからの楽天の“スピード撤退”。一部マスコミはすぐに、楽天グループの三木谷会長とJLPGAの確執を報じた。

「協会側が『詳しい理由の言及、コメントは差し控えたい』と歯切れが悪かったことで憶測を呼びました。最初こそ、楽天が携帯電話事業で苦戦していたり、楽天イーグルスの今江新監督の年棒が4000万円(推定)と過去に例がないほど低かったことなどを挙げ、楽天本社の経営状況が影響したものという見方が広がりました。

ですが、どうもそれだけではなく、『特別協賛』するメリットが乏しいということでの打ち切りだったという話が聞こえ始めた。例えば、楽天グループ内の旅行サイト『楽天トラベル』を絡めた新規事業案の許可が貰えなかったケースがあったようです。まあ、楽天としては、巨額の資金を出してメリットが無ければ“やってられない!”ってことでしょうね」(スポーツ紙記者)

これにはウラがある。実は「楽天SL」は楽天の『主催』大会ではなく『特別協賛』だったそうで、

「国内女子ツアーはスポンサー企業が主催し、協会が『公認』する形式をとってきたが、’21年にスタートした楽天SLは協会の『主催』で、楽天グループは『特別協賛』の形だった。’25年までにツアーすべての大会を協会主催にする方針を示していたJLPGAにとって、特別協賛の第1号とも言われた楽天の早期離脱は相当な痛手でしょう」(前出・スポーツ紙記者)

そのためか、昨年12月中旬に都内でスポンサーサイドへの説明会が実施され、目標が’27年へと先延ばしになったが……。

「楽天の早期撤退もあって多くのスポンサーからも反発が起こり、見直しを要求されたようです。賞金総額の負担の他に、4日制の開催であれば約2億円という運営費がかかり、総額3億円以上の経費がかかるが、『特別協賛』でも支出はほぼ変わらず。その一方で様々な制限が生じるとなれば、スポンサー離れも危惧され始めています」(前出・スポーツ紙デスク)

小林会長の舵取り次第では、混乱が生じそうだが、

「過去には『放映権』を巡って強引な手腕が批判され、インターネットの配信でも『無料』を主張したGMOインターネットグループが離れたこともある。JLPGAが主催すること自体は悪くないが、これまで支えてきてくれたスポンサーに対し、“今まで同様のお金は出して。でも権利は私たちのもの”では、誰も納得しない。

ここまで国内ツアーが繫栄した過去を振り返ると、ツアー消滅危機を救った宮里藍フィーバー、そして藍ちゃん世代と呼ばれる黄金世代が世界を席巻し、続々とヒロインが出現する今、『選手ファースト』の運営を期待したいですね」(前出のスポーツ紙デスク)

JLPGAの“銭ゲバ”ぶりに、早々に見切りをつけた楽天。果たして女子ツアーは、今後も隆盛を誇ることはできるのだろうか――。

  • PHOTOつのだよしお/アフロ

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