現地では停電、断水が続く…アイスランドで火山大噴火「街が溶岩に飲み込まれる」壊滅危機 | FRIDAYデジタル

現地では停電、断水が続く…アイスランドで火山大噴火「街が溶岩に飲み込まれる」壊滅危機

自然の脅威に為す術なし 3年足らずで5度目、漁師町グリンダビクの全住民4000人が避難

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アイスランド南西部の漁師町グリンダビクに押し寄せる溶岩流。噴火でできた割れ目は全長約500〜700mにも及ぶ
アイスランド南西部の漁師町グリンダビクに押し寄せる溶岩流。噴火でできた割れ目は全長約500〜700mにも及ぶ

″氷と炎の国″アイスランドは今、壊滅的な自然被害に晒(さら)されている。

今年1月中旬、レイキャネス半島で噴火が起きた。地面にできた2つの亀裂から約1000℃のマグマが漁師町グリンダビクに流れ込み、複数の家屋で火災が発生。昨年12月の噴火後に設置した防護壁も突破され、マグマは住宅街へと到達した。全住民4000人が避難を強いられたうえに、町は現在も停電・断水に見舞われているという。

「アイスランドはプレートが生まれる境界『海嶺(かいれい)』に位置する島国で、『海嶺』からマグマがあがってきます。つまり、アイスランドは〝マグマの上に乗っているような島〟で、いつどこで噴火が起きても不思議ではありません。今回の噴火は首都レイキャビク近くでの出来事だったため、国民も驚いたようです」(武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏)

’21年3月に起きた噴火から3年弱で5度。’10年に起きたエイヤフィヤトラヨークトルの噴火(アイスランド)を彷彿させる。当時、火山灰が広範囲に飛散し航空機は10万便以上が欠航。医薬品・電子部品・生鮮食料品などあらゆる航空貨物がストップし、世界中が混乱に陥った。

「今後も噴火が続けば、町の壊滅や航空機の被害もあり得る。アイスランドと日本は島国で火山国。日本でも東日本大震災から続く地震活動がトリガーになり、大噴火の可能性は否定できません」(同前)

アイスランドの平穏を願う一方で、日本も決して油断はできない――。

首都レイキャビクから約40㎞離れた場所で発生した今回の噴火に国民も危機感を抱く
首都レイキャビクから約40㎞離れた場所で発生した今回の噴火に国民も危機感を抱く

『FRIDAY』2024年2月2・9日号より

  • PHOTOGetty Images

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