<figure id="attachment_357182" aria-describedby="caption-attachment-357182" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4906d4b6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/40e4e293413fd56518435bd8ae9019e5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357182" class="wp-caption-text">「俺みたいに金髪で短髪のヤツ、中日におらんやろ？」と、いたずらっぽく笑う。中田翔という劇薬でドラゴンズ打線はどう変わるか!?</figcaption></figure>
<p>右こぶしをグッと握って――。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「これって、格闘家がやるポーズちゃうん？（笑）」</span></span></p>
<p>そう言いながら、中田翔（34）はFRIDAYカメラマンのリクエストに素直に応じた。</p>
<p>今季から中日ドラゴンズの一員となる中田。彼が大分県の奥地で再スタートを切ると聞き、さっそくFRIDAYは現地に飛んだのだが――アポなしの直撃取材にもかかわらず中田は「何が聞きたいん？」と、やはり素直に受け入れたのである。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p>FRIDAYが聞きたかったのが、まさにこの「素直さ」についてだった。前年に.269、24発の好成績を残した大砲がなぜ、代打要員となることを受け入れたのか。年俸３億円の大型契約をあと２年も残していたのに、なぜゴネもせずに手放したのか。</p>
<p>プロ通算で300発超のホームランを打っている大砲は、静かに話し始めた。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「ジャイアンツを出ることを考え始めたのは、シーズンが終わってから。チームに不満があるとかやなくて、『試合に出たいな』と、純粋にそう思っただけ。そんななか、阿部慎之助新監督（44）の『一塁は岡本和真（27）で固定する』という発言をＬＩＮＥニュースかなんかで知って、『だったら、仕方ないな。何らかの決断を下さないといけないな』と思った」</span></span></p>
<p>最大のネックは家族だった。</p>
<p>子供が４人おり、しかも最年長の長女がまだ小学生とみんな幼い。住環境を変えることに逡巡(しゅんじゅん)していたのだ。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「長女は『どうするんだろう』って気にしてたと思うよ。転校するかもしれないわけだから。それでも、『どこに行ってもついていくよ』って妻子は言ってくれた。それが自分的には大きかった」</span></span></p>
<p>’21年のシーズン途中に日本ハムから移籍してきて、３シーズンで巨人を去ることになった。栄光のジャイアンツは、中田の目にどう映ったのか。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「いい思い出は――とくにないな（笑）。やっぱりあれかな、長嶋茂雄さん（87・終身名誉監督）に打撃指導していただいたことかな。ジェスチャーを交えながら、『バットはこう出しなさい』『短く持つのもいい』と。オーラあったわ〜。あと、思っていたより大きくてビックリした。巨人にいたからこそ……いや、巨人にいても、なかなかない経験やからね」</span></span></p>
<p>ツラかった思い出はスラスラ出てきた。「昨季の後半戦はずっとキツかったわ」と中田は苦笑いした。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「代打は難しい。初球からいく勇気も必要やし、敢えて見逃すことも必要。変化球にヤマを張るケースもある。データを頭に入れて、相手投手の映像を見て、５回以降はベンチ裏に行って……俺、代打は別のスポーツと考えてるから。ベンチで試合を見ながら、『頭から試合に出たいな』って毎日、思ってたね……。試合前日にスタメンが発表されるんやけど、ベンチスタートになることについての説明やフォローはない。俺やからじゃなくて、ジャイアンツはそういうこと、しないんやないかな。ただ、元木大介さん（52・作戦兼内野守備コーチ）とか、亀井善行さん（41・打撃コーチ）は一緒になって考えてくれた。とくに元木さんは『お前、今日も出てねぇのか!?』って、笑いに変えてくれた。『逆になんでですか？』って聞いたら『俺に聞かれてもわからん！』と言うとったけどね（笑）」</span></span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="立浪監督から直電"></div>
<h2>立浪監督から直電</h2>
<p>昨年11月15日、中田が巨人との複数年契約を解除する選択権を行使すると、セ・パの複数球団からオファーが届いた。</p>
<p>だが、中田のハラはすぐに決まった。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「代理人が交渉しとったから正確な数はわからんけど、３〜４球団からオファーがあったみたい。ただ、ストレートに気持ちを伝えてくれたのは中日だけやった。『来る気があるのかないのかだけ、先に教えてくれ』という球団もあるなか、中日は立浪（和義・54）監督が直接、電話をくれて、『一緒にやりたい。お前の力が必要だから、貸してくれ』と筋を通してくれた。あれは心に響いたな」</span></span></p>
<p>立浪監督はクリーンナップでのスタメン起用を明言している。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「若い子たちといろんな話をして、引き出しを増やしてあげたい。そのやり取りのなかで、俺も勉強になることがあるやろうしね。それにしても――また、広い球場でやらなアカンねんな（笑）。本拠地のバンテリンドームはカス当たりではホームランにならんからね。しっかり捉えることを意識しないとスタンドに入らない。まあ、日本ハム時代の本拠地・札幌ドームも、それは同じやったから」</span></span></p>
<p>昨季途中、立浪監督の指令で球場から炊飯器が撤去されたと一部で報じられ、&#8221;令和の米騒動&#8221;と大騒ぎになったのは記憶に新しい。そんなネガティブな雰囲気も中田は変えていくつもりだ。</p>
<p><span class="strongInContent"><span class="strong-in-content">「米騒動の件は俺の耳にも入ってきた。『まったく米を食べさせてもらえない』って話やったけど……実際にはしっかり用意されてるって聞いたで？（笑）　この手のウワサは、話が大きくなりがちやから気をつけんとね。若い子が立浪監督を怖がっているのかどうかはわからんけど、俺は監督が侍ジャパンの打撃コーチをされていた頃から10年来の付き合い。どれだけ凄い人なのかを、伝えられればいい。とにかく――中日で勝ちたい。優勝して、日本一になりたい」</span></span></p>
<p>今シーズンを中田は野球人生の「ラストスパート」と表現した。野球に飢えた大砲のスパートで、中日がガラリと変わるのは間違いない。</p>
<figure id="attachment_357180" aria-describedby="caption-attachment-357180" style="width: 2468px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6b26b41e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/780c1c602788540fbff099975d36d397.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357180" class="wp-caption-text">代打中心だった昨季は左リリーフとの対戦が主。「巨人のエース・戸郷翔征（23）と対決できるのが楽しみ」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_357179" aria-describedby="caption-attachment-357179" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="718d1adf"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/e1cd8552914e8603615fa0457e70efcf.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357179" class="wp-caption-text">立浪監督とは食事をしたり、打撃論を交わしたりする仲。直電ラブコールで、中田はドラゴンズ入りを決断</figcaption></figure>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<div data-friday-nextpage-lead="直撃に答える 中田翔「素顔写真」"></div>
<figure id="attachment_357184" aria-describedby="caption-attachment-357184" style="width: 2025px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1e9ea651"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/878e2a482d336b296bcb20934c53a31b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357184" class="wp-caption-text">自主トレでは、専属トレーナーの秀島正芳氏（左）とケガに強い身体をテーマにインナーマッスルを強化！</figcaption></figure>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<figure id="attachment_357181" aria-describedby="caption-attachment-357181" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="eee5f1e2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/2eab5fbe477fa14204273fa26f371065.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357181" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　中田翔が激白「さらば、 栄光のジャイアンツ！」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_357183" aria-describedby="caption-attachment-357183" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c54ddb12"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/45b01974eba65d8629dd155f308ce39c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-357183" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　中田翔が激白「さらば、 栄光のジャイアンツ！」</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2024年2月16日号より</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>


繁昌良司（1枚目、4枚目）

今季から中日ドラゴンズの一員となる中田翔。大分県の奥地で再スタートを切ると聞き、本誌は現地へ飛びアポなし直撃取材！そこには"素直"になった中田の姿が…年俸3億円を捨て、巨人を手放したワケとは――。

【直撃インタビュー】中日ドラゴンズ・中田翔が激白「さらば、栄光のジャイアンツ！」

あなたへのオススメ

関連記事