球場の目の前で…DeNAと中日が頭を抱える春季キャンプ「ホテル問題」&「ファンの迷惑行為」の中身
元ヤクルト選手を父に持つドラフト1位・度会隆輝外野手(21)が注目を集めるDeNAと、大砲・中田翔(34)の加入に沸く中日。フィーバーの裏で両球団は「ホテル問題」を抱えているという。
DeNAはキャンプを行う宜野湾の球場の目の前にあるホテルに選手、関係者が宿泊している。
「宿泊先のホテルは1992年に開業。施設の老朽化が進んでいます。球場の真ん前にあるため、一目選手を見ようとファンがロビーにたまったり、ホテル内に部屋を取って待ち伏せするなどの問題が起きているといいます。
選手たちは、近くに開業したプリンス系列のホテルに泊まらせろ!と選手会を通じて球団に直談判する構えなんだとか。ただ、このプリンス系ホテルはリゾートホテルに特化した構造になっており、チームで集まってミーティングをするような大部屋がない。ホテルを変えるのは難しそうです」(球団関係者)
中日にも同様の悩みがあるという。
「コロナ前、1軍は球場から車で20分ほど走った恩納村のリゾートホテルに宿泊していましたが、改修工事が行われるのを受けて、北谷球場から徒歩移動できる築浅の外資系ホテルが宿舎になりました」(同前)
移動時間が短縮され、なおかつホテルのランクが上がったのだから、問題はなさそうだが……スポーツ紙デスクは「DeNAと同じ。球場から近すぎるのがトラブルの原因です」と言う。
「ホテルの正面玄関や裏口に、近隣のホテルに泊まっているファンが深夜まで張り付いて中日ナインを待ち構えているのです。いわゆる“出待ち&入り待ち”ファンが数十人単位で待機している。ホテルの目の前にあるコンビニに買い出しに行った選手は『ファンに囲まれて、サイン、写真を執拗にせがまれた。ノイローゼになりそう。警備員を配置するとかなんとかしてほしい』と嘆いていました」
選手が練習に集中できる環境づくりも、球団の役目なのだが……。
- 写真:共同通信社