<figure id="attachment_36423" aria-describedby="caption-attachment-36423" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="682728fb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/03/5f71f5ed11f4a3a7553167f1def1909a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-36423" class="wp-caption-text">’17年11月に受章した、旭日双光章の外国人叙勲伝達式でポーズをとるザ・デストロイヤー。米国ニューヨーク州の自宅近くにて</figcaption></figure>
額から血を流しながら、控え室に戻ってきた若手レスラー。その傷口を心配そうに見ているのは、戦後日本の国民的ヒーローだった力道山だ――。
下の画像は、本誌’05年２月18日号に掲載された秘蔵写真。血を流しているのは、３月７日に88歳で亡くなったザ・デストロイヤーだ。撮影されたのは今から63年前の’56年３月で、デストロイヤーの自伝にも載っているライバル力道山との「最高の記念写真」でもある。
「デストロイヤーと言えば&#8221;白覆面の魔王&#8221;として有名ですが、当時はデビュー直後で本名のディック・ベイヤーとして素顔で活動していました。写真はデストロイヤーと遠藤幸吉が、ハワイで行われた『柔道ジャケット・マッチ』で対戦した直後のモノ。たまたまハワイを訪れていた力道山が観戦し、流血したデストロイヤーを心配して控え室に見舞いに行ったんです」（プロレス誌記者）
デストロイヤーは、大の親日家としても知られている。’73年10月からはバラエティー番組『金曜10時！　うわさのチャンネル!!』（日本テレビ系）にレギュラー出演。番組で共演した、タレントのせんだみつおが振り返る。
「『デス』『センダ』と呼び合う仲でした。楽屋はボクとデス、タモリさんが同じでね。デスは日本語がまったくわからず、タモリさんがワケのわからない言葉でからかうんです。するとデスが怒って、タモリさんは足４の字固めをかけられ悶絶していた。酒も楽しい人で、よく飲みに行きましたね。酔ったデスに服もズボンもビリビリに破られ、お尻丸出しでタクシーに乗って帰ったこともあります」
せんだは、力道山にまつわるこんなエピソードも明かした。
「力道山が暴力団員に刺殺された時、デスも一緒に飲んでいたんです。ただ彼は一次会で帰ってしまった。刺されたのは二次会後のこと。デスは自分を可愛がってくれた力道山が刺されたことに対し、ずっと悔やんでこう言っていました。『ボクが二次会までいたら、あんなことにならなかったのに……』と」
日米親善に貢献したデストロイヤーは、’17年11月に旭日双光章を受章した。
<figure id="attachment_36425" aria-describedby="caption-attachment-36425" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="466173d6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/03/c9dbec7b6fb0bf59d99d9c875167f4a3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-36425" class="wp-caption-text">撮影された’56年当時のデストロイヤーは反日家だったが、力道山と親交を深めたことで日本への見方が変わったという</figcaption></figure>

2019年３月７日に88歳で亡くなったザ・デストロイヤー。日米親善に貢献し、’17年11月に旭日双光章を受章した彼とライバル力道山との「最高の記念写真」から、親日家である彼のエピソードを振り返る。

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