不祥事の日大が2万人以上減少の一方…前年比1.7倍に!「志願者が激増した」意外な中堅女子大の名前 | FRIDAYデジタル

不祥事の日大が2万人以上減少の一方…前年比1.7倍に!「志願者が激増した」意外な中堅女子大の名前

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前年比170%以上の志願者増となった
前年比170%以上の志願者増となった

今年も受験生からの人気で、大学の明暗がクッキリ分かれた。

昨年に比べ3割近く、2万人以上志願者を減らしたのは不祥事続きの日本大だ。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が、日大苦戦の背景について解説する。

「近年の日大はさまざまなトラブルを起こしましたが、志願者にはそれほど大きな影響がありませんでした。’18年5月に発覚したアメリカンフットボール部の悪質なタックルや、’21年11月に当時の田中英寿理事長が脱税や所得隠しなどの疑いで逮捕された件も、受験生にとっては他人事のような感覚だったのでしょう。確かに志願者は減りましたが1万人ほどでしたから。

昨年8月に発覚したアメフト部員の大麻事件は質が違います。大学が問題を隠蔽した疑いがあるうえ幹部同士が批判を繰り返すなど、一時的なスキャンダルにとどまらず騒動がどんどん大きくなりました。『この学校は大丈夫か』と受験生が疑問を感じ、騒動が繰り返し報道されたことで親も悪いイメージを持ったでしょう。日大の対応の悪さが2万人以上志願者が減った理由です」

一方で、前年比1.7倍も志願者を激増させた大学がある。河合塾調べで偏差値45.0の意外な中堅女子大だ。石渡氏が続ける。

「東京都新宿区にある学習院女子大です。’22年度の志願者は1143人、’23年度は1425人だったのに対し、今年は2486人に増えています。前年比174%増、2年前に比べれば倍以上の増加です。恵泉女学園、神戸海星女子学院、上智短大など、近年募集を停止する女子大が相次ぐなか異例といえるでしょう」

なぜ多くの女子大が苦戦するなか、学習院女子大の志願者が増えたのだろうか。

「学習院女子大と学習院大が統合するからです。統合は’26年を予定しています。今年の学習院女子大への入学者は’26年時点で大学3年生となり、本人と保証人承諾のうえで学習院大学に転籍となる。つまり入学時は学習院女子大学の生徒でも、3年生からは学習院大の学生になれるんです。

学習院大の偏差値は52.5~57.5。ある意味、学習院女子大の受験生にとって入学時の難易度に比べコストパフォーマンスがいい。志願者増加の最大の要因です。来年は学習院女子大として最後の入試になります。今年以上に激戦となるでしょう」(石渡氏)

学習院女子大の動向は今後の大学業界に一石を投じるかもしれない。女子大と有名大学の統合が一層進む可能性があるのだ。

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