メジャー復帰絶望のバウアー…「獲得に乗り出していた本命球団」と「噂される意外すぎる移籍先」
前DeNAのサイヤング賞右腕、トレバー・バウアー(33)。「メジャー最低保証年俸でもいい」とビッグ・リーグ復帰を熱望しているが、今のところ宙ぶらりんの状態だ。
「期間限定でメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルに入団。3月24日に行われたヤンキースとのエキシビジョンマッチでは3回無失点の快投を見せるなど好調を維持しています。これまで代理人を通じてメジャー全30球団にオファーを出していますが、過去の女性問題などが影響して、どの球団も獲得に前向きではない。
予算が少なく、戦力編成が開幕ギリギリまで決まらない一部球団からのオファーに一縷の望みを託していましたが、待てど暮らせど吉報は届きませんでした。今回の登板には〝最終アピール〟の意味が込められていましたが、メジャー球団のスカウト陣はほとんど来なかったといいます。事実上、メジャー復帰の道は閉ざされました」(メジャーリーグ関係者)
米球界復帰が絶望的なら、日本球界でのプレーを期待したくなるが……。
「資金力のある巨人とソフトバンクが、昨年からバウアーの動向を調査していたといいますが、あまりに引っ張りすぎました。実戦で長いイニングを投げられていませんし、調整が必要です。日本球界に復帰できるのは早くて6月の交流戦後でしょう。年俸もネックです。昨シーズンは契約が残っていたドジャースが多くを払ってくれていたこともあり4億円程度で済みましたが、今季は推定10億円が最低ライン。コストパフォーマンスを考えると割に合わない。そう判断して、巨人とソフトバンクは撤退したようです。
一方、古巣のDeNAはポスティングシステムを利用してカブスに移籍した今永昇太(30)の譲渡金約10億円が入ったので、そのまま流用して獲得する構えだそうです。先発が最大の補強ポイントですから、札束合戦になっても絶対にバウアーは獲りたい。DeNAサイドは『復帰時期が遅くとも、ウチは待つ』と長期戦も覚悟しているとか」(NPB関係者)
だが、このNPB関係者は「メジャーでも日本でもないウルトラCもあり得る」と見ている。
「中東、南アジアの国々で今年秋以降に発足予定の『ユナイテッド・リーグ』への電撃参戦です。ここなら、オイルマネーをバックにした超高額年俸を用意することができる。すでにサッカーではトッププレイヤーが巨額マネーにつられて、中東でプレーしています。バウアーが電撃参戦すれば世界中の野球ファンが注目することは間違いない。Win-Winですよ」
気迫あふれるピッチングで日本のプロ野球ファンを魅了したバウアーは今季、どの国の観客をその剛腕で熱狂させるのだろうか。
PHOTO:共同通信社