大物も一目置く存在感…梅谷心愛「美空ひばりさんが永遠の目標です」16歳の″昭和歌謡″少女の挑戦
芦田愛菜とサンドウィッチマンも驚いた″昭和歌謡″少女
地元・福岡での路上ライブを経て、一家で上京して歌手デビュー
「私のひいおばあちゃんが美空ひばりさんが大好きで、3歳頃から昭和歌謡を聞いていました。5歳頃になると、自然に昭和歌謡を口ずさみ始めたんです」
そう笑うのは、歌手の梅谷心愛(こころ)(16)だ。『歌唱王〜全日本歌唱力選手権〜』(日本テレビ系)で話題を集めた梅谷は、’19年に『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)に初出演。昭和歌謡の豊富な知識で出演者たちを驚愕させた。
「人前で歌うようになったのは、8歳か9歳の時に、親戚の誘いで介護福祉施設に慰問活動に行ったのがきっかけです。施設のステージで本田美奈子.さんの曲などを歌いながら、おばあちゃんたちが口ずさんでいるのを見て幸せな気持ちになって、また歌いたいと思ったんです」
慰問活動としての歌を続けると同時に、地元福岡で路上ライブをしていたという梅谷。その姿が福岡のテレビ関係者の目に留まったことで、音楽イベントにも出演するようになる。そして12歳の時、彼女に転機が訪れる。
「今の所属事務所の人が、『東京で頑張らないか』と声をかけてくれたんです。上京に不安はありませんでした。行くしかないと決断して、家族総出で引っ越してきました。上京したての頃はコロナがあって歌う機会が減ってしまい、精神的に苦しかった。でも今はすごく幸せです」
’23年7月に歌手デビューを果たした梅谷は、現在もカラオケや自宅で練習を重ねながら、技術を磨いているという。4月17日には、デビュー曲の新装盤となる『磐越西線ひとり(青春盤)』が発売される。そんな彼女に目標を聞いた。
「大好きな美空ひばりさんは永遠の目標です。それと同時に、レコード大賞の新人賞を目指しています。本気で狙っています!」
偉大な歌姫の背中を目指して、″令和の昭和歌謡少女″の挑戦はまだ始まったばかりだ。
『FRIDAY』2024年5月3日号より
- PHOTO:足立百合