「打てないなら価値はない」……”正捕手剥奪”巨人・大城が直面する「方針不一致」と「退団危機」 | FRIDAYデジタル

「打てないなら価値はない」……”正捕手剥奪”巨人・大城が直面する「方針不一致」と「退団危機」

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就任以降、ルーキーの抜擢など様々な変革を実行している巨人・阿部慎之助監督(45)。原辰徳前監督(65)時代に重宝された大城卓三捕手(31)の“正捕手剥奪”も変革の一つだ。 今シーズン、大城は30日時点で23試合出場にとどまり、打率.188、3打点、ノーアーチと成績も振るわない。

2軍戦では今季初の本塁打を放った大城。復調に期待したい
2軍戦では今季初の本塁打を放った大城。復調に期待したい

「阿部監督は小林誠司(34)、岸田行倫(27)を積極的にスタメンで起用し、大城は5月8日にファームに落とされました。交流戦開始後の5月31日に1軍復帰しましたが、その際、首脳陣は『指名打者としても期待している』と本人に話したといいます。これはつまり“打てない大城に価値はない”という意味でしょう。“最後通告”と言えるのではないか」(球団OB)

不振の背景には、阿部監督の戦術、小技を駆使したスモールベースボールと大城のプレースタイルの相性の悪さがある。

「阿部監督が現役時代、最も脅威に感じていたのは中日の荒木雅博(46)、井端弘和(49)の〝アライバ〟コンビだったといいます。鉄壁の守備、バント、エンドラン、盗塁と隙あらばどこからでも攻める姿勢……。ポジションは違えど、阿部監督が求めているのはそんな選手たち。パンチ力はあるものの大味な大城の打撃はスモールベースボールに合っていない。一方、小林は安定した守備に加え、大事な場面できっちりとバントを決めることが再評価されていますし、岸田は打撃好調でかつ小技もそつなくこなす。打撃が振るわなければ、大城の居場所はどんどんなくなってしまうでしょう」(同前)

今オフにFA権を獲得する見込みの大城。このまま冷や飯を食わされ続けるようであれば、退団の危機も十分にありそうだ。

「FA行使となれば複数球団が獲得に乗り出すことは間違いない。打てない大城を起用する意味はないが、使わなければ出て行ってしまうかもしれない。阿部監督は頭が痛いでしょう」(球団関係者)

今オフは阪神・坂本誠志郎(30)、ソフトバンク・甲斐拓也(31)、中日・木下拓哉(32)ら各球団のレギュラー捕手が揃ってFA権を取得、もしくは取得見込みとなっているが、パ・リーグ球団の編成幹部は「宣言すれば、大城が目玉となることは間違いない」と言う。

「どの球団も今オフのFA戦士獲得に向け、すでに調査を始めています。捕手は人材難。何人宣言するかにもよりますが、打撃での実績が飛びぬけている大城を欲しい球団はたくさんある」

’23年のWBC優勝を経験したサムライ捕手が野球人生の岐路に立たされている。

  • PHOTO共同通信社

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