マッスル・コンテスト・ジャパン2019で見つけた筋肉美女たち
ダイエットや健康目的で、男女問わず、”筋トレ”がブームになっている。そんな流行を受けて、2月末、川崎で筋肉美を競う世界規模の祭典「マッスル・コンテスト」が日本で初めて開催された。ボディビルが筋肉量を競うのに対し、同コンテストは肉体的な美しさも審査基準の一つとされる。
大会当日、350人近い出場者の中、一際目立っていたのが、パーソナルジムトレーナーの五十嵐典子さん(35)だ。彼女は、日本最大の健康美を競うコンテスト「ベストボディ・ジャパン」での総合優勝経験のある、日本を代表する「筋肉美女」でもある。
「今回の大会に向けてカラダを絞ってきました。中でもサプリにはこだわっていて、特注のサプリを摂取しています」
そんな彼女の目標の一つが、「プロ資格」だ。プロになると大会に出場して賞金が得られるようになる。
「今回、ビキニ部門では一位でしたが、総合優勝はできなかったので、残念ながらプロ資格は取得できませんでした……。これからもプロ資格取得を目指します!」
彼女の挑戦は始まったばかりだ。
『マッスルゲート』ビキニ部門に出場した小林弓子さん(31)。普段は薬剤師として働いている。
トレーニングをはじめたのは約1年前で、きっかけはダイエット目的だった。大会で活躍している女性選手に憧れ、出場を決意。身長153cmの体重50kgから、週5回以上はジムに通い、大会時は43.5kgまで絞った。大会3ヵ月前から食事に気を使い、低脂質高タンパクを意識。鶏ハムや魚、ブロッコリーなどを中心に食べていたというストイックさだ。
「はじめてのステージは緊張で短く感じました。でもスポットライトを浴びるのは気持ちよかった」という彼女に、好みのタイプを聞いてみた。
「男性は鍛えてないより鍛えてる方がいいですけど、私はマッチョが絶対の条件ではないです!」
『マッスルゲート』ビキニ部門に出場した小山瑞貴さん(24)。普段は百貨店でベビー服の販売をしているが、大会前は仕事の合間をぬって、週に5回はジムに通っていたそう。
はじめて約2年のトレーニングだが、これまではフィットネス団体NPCJの大会などに出場し活躍してきた。鍛える以前と比べてセクシーさが増したと彼女は語る。
「今より10kg以上体重が少なかったけど、その時より逆に女性らしくなったねって褒められるようになりました。特にお尻ですね。ヒップはしっかり筋肉をつけて、自分でも重点を置いてトレーニングしています。女性は細い方が、男性ウケはいいのかなって思っていたけど、今はそうじゃないと思えます」
『マッスルコンテスト』マスターズ・フィギュアに出場した占野佳子さん(42)は、都内の企業で働くキャリアウーマン。健康志向ではじめたトレーニング歴は、4年以上という。海外のプロ女性選手に影響され、より筋肉をつけるように変化したそうで、懸垂は10回以上こなすというから驚く。
「会社の後、週に5回くらいジムにいくんです。減量中でもお酒は飲んじゃいますね」
お酒好きが高じてスナックの開店を目指しているのだとか。
「まだ何も決まってなくて、資金を貯めてからです。理想としては午前中トレーニングをして、夜から飲み始められればなって思ってます。食べるのも人と話すのも好きなので、新橋とかでできたらいいなって。私はカラオケが苦手なので、ポールダンスでもしようかなって思っています」
- 写真:小檜山毅彦