「頼れる壁がなくなった」…中田翔の二軍降格で中日が直面する「内部崩壊&令和の米騒動」再来の危機 | FRIDAYデジタル

「頼れる壁がなくなった」…中田翔の二軍降格で中日が直面する「内部崩壊&令和の米騒動」再来の危機

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貧打にあえぐ中日の主砲候補として、巨人から鳴り物入りで移籍した中田翔内野手(35)が6月26日、不振により二軍降格を言い渡された。

「3、4月は打率.283、12打点と期待通りの成績を残しましたが、5月に左足首のケガで登録を抹消されて以降、まったく打てていなかった。6月の月間打率は1割台前半ですから、立浪和義監督(54)も我慢しきれなかったのでしょう。

『プロ17年間で初めて自分の打撃がわからなくなった』と複雑な心境を吐露するなど、中田の状態は悪化するばかり。この不振は一時的なものなのか、年齢による衰えなのか……。もっと早くファーム再調整を命じるべきだったという意見も見受けられます」(スポーツ紙デスク)

今季に放った本塁打はわずか3。後半の巻き返しに期待したいところ
今季に放った本塁打はわずか3。後半の巻き返しに期待したいところ

中日ベンチはなぜ、ギリギリまで中田を一軍に留め置いていたのか。それは、「グラウンド外の活躍」を買っていたからだという。

「かつてはヤンチャなイメージが強く、不祥事で日ハムを去った過去を持つ中田ですが、後輩への細やかな気遣いでチームを救っています。投手野手関係なく積極的に食事に連れ出し、結束力を高めているんです」在名古屋テレビ局関係者)

中田の“活躍”には、若手選手と首脳陣の温度差が関係しているようで……。

「PL学園で春夏連覇を達成した立浪監督、片岡篤史ヘッドコーチ(54)は、まさに昭和の根性野球の体現者で、選手たちにあえて無理難題を吹っ掛けることで成長を促す指導を行っています。しかし、若手選手たちはデータやスポーツ科学を駆使した“スマート”な野球に慣れ親しんでいる。どちらにもメリット、デメリットはあるため優劣をつけるつもりはありませんが、両者の相性がよくないことは確かです。そんななか、中田は双方の理解者として若手の〝壁〟となり、経験が浅い選手を守っているというのです。

プロ野球界において監督批判は絶対にご法度ですから、いくら若手が首脳陣の指導方針に疑問を持っていても、それを口に出すことはできない。しかし、その疑問を放置していては、選手たちが野球どころではなくなってしまいます。そこで中田は、プロ約17年間に及ぶ選手生活の経験をもとに、良きタイミングで助言を行い、ガス抜きをしているのだとか」(球団OB)

そんな中田が成績不振によって降格したことで、中日の選手たちは頼れる壁を失ってしまった。

「特に野手陣は困るでしょうね。昨年は“令和の米騒動”が一部選手によってリークされるなど、ある種の叛乱が起きましたが、今年はどうなることやら……。それに、中日がこれから巻き返しを図るには、中田の長打力は必要不可欠です(同前)

一軍に復帰し、成績でもチームを引っ張ることができればいいのだが……。

  • PHOTO共同通信社

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