絵本のテーマは家族愛 元貴乃花親方「兄とも会えるようになれば」
独占直撃 兄・虎上氏や母・紀子さんとの関係は修復できるのか?
「絵本を作ったのは、子供の成長に関わる仕事がしたかったからなんです。家族愛をテーマにしたのは、それがずっと私の中にしまってきたものだったから。自分の半生を思い返して作りました」
本誌直撃にそう打ち明けるのは、元貴乃花親方(46)だ。
平成の大横綱が選んだ”次の道”。それは絵本作家だった――。3月20日、『ザ・発言X』(日本テレビ系)に出演した元貴乃花が絵本を制作したと発表。しかも、絵本のイラストを担当したのはお笑い芸人の鉄拳(46)。意外すぎる転身と異色のコラボが話題を呼んでいる。
本人の言葉通り、絵本のテーマは家族愛。『光のテーブル』と題されたこの作品は、元貴乃花の育った家族がモデルになっているという。これまで兄・花田虎上(まさる)氏(48)や母・藤田紀子さん(71)との確執など、家族にまつわるトラブルが続いてきた元貴乃花。それだけに、なんとも意味深なテーマだ。
本誌は3月下旬、都内で元貴乃花を直撃。すると、彼の口からはポロポロと家族に対する本音が聞こえてきた。
――絵本は家族がテーマになっていますが、虎上さんとの和解に向けたメッセージも込められているのでしょうか。
「いやいや、和解もなにも。元々、揉めているわけではないので。まぁ今後、兄とも自然な流れで会えるようになれば」
――虎上さんもブログで「また弟と会えたらいい」という旨の投稿をしています。
「うん、そうですね。兄には家族もいる。守るものがある立場で、互いに責任を持って人生を歩めたらと思っています」
――絵本を作ることで、改めて家族について考える時間になった、と。
「まぁ、私にも弟子がいましたから。だからこそ家族とは距離を取って、(精神的に)自立しないといけないと思っていた。そこが周囲からするとストイックに映ってしまったのかもしれません」
――”相棒”に鉄拳さんを選んだのは?
「彼のパラパラ漫画を見て、感動したことがあってね。影響を受けた人なんです」
――作家として、今後の活動は?
「次回作は、まぁ追い追いね。次のテーマはまったく決まっていませんよ」
本誌直撃に対し、終始悠然とした構えをみせた元貴乃花。その人生の選択は、はたして吉と出るのだろうか――。
写真:原一平(1枚目写真)、坂口靖子(2枚目)