<figure id="attachment_382663" aria-describedby="caption-attachment-382663" style="width: 5500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="803ecfeb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/07/7f94d379bec44e70dd761ef8121ffa58.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-382663" class="wp-caption-text">バイデン大統領に“大統領選辞退”を迫ったジョージ・クルーニー（左）だが、そのウラには妻・アマル夫人の存在が……</figcaption></figure>
アカデミー賞を２度受賞しているハリウッドのトップスター、ジョージ・クルーニーが米紙ニューヨーク・タイムズ（７月10日付）に、バイデン大統領は11月の大統領選挙から撤退すべきだと呼び掛ける“爆弾寄稿”をして波紋を広げ、民主党内部のバイデン撤退論に拍車をかけている。その背景に新情報が浮上した。
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’06年に『シリアナ』でアカデミー助演男優賞、’12年には『アルゴ』のプロデューサーの１人として作品賞と２度オスカーを受賞している名優クルーニーは、バイデン大統領は’20年にトランプを破って「民主主義を救った」が、その偉業を繰り返すためには今回は身を引かなければならないと主張する辛辣な論説をNYタイムズに寄稿した。
《３週間前の資金調達パーティーで一緒だったジョー・バイデンは、’10年のバイデンではなかった。’20年のジョー・バイデンでもなかった。彼は、私たちが（トランプ氏との）討論会で目撃したのと同じ人物だった》
とバイデン氏の変容、衰えを指摘。
《私はジョー・バイデンが大好きです。彼を友人だと思っているし、彼を信じている》
としたうえで、
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《しかし、彼が勝てない戦いは時間との戦いだ。私たちの誰もそれに勝つことはできない》
《この大統領で11月（大統領選）に勝つことはできない》
とバイデン大統領に引導を渡し新たな候補を擁立することを提言した。
<div data-friday-nextpage-lead="クルーニーがホワイトハウスに「抗議の電話」を……"></div>
クルーニーは民主党と同党のバイデン大統領の支持者で、先月、女優のジュリア・ロバーツと共同で大統領のために3000万ドル（約47億円）という記録的な資金を集めたばかりだった。
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そうしたなか、クルーニーの夫人で国際的に活躍する人権派弁護士のアマル氏は、イスラエル軍のパレスティナ自治区のイスラム組織ハマスの壊滅作戦で大量の民間人が死亡している問題で、国際刑事裁判所の主任検察官が、ハマスの指導者たちとともにイスラエルのネタニヤフ首相を戦争犯罪で逮捕するよう求めた提案に署名。
これに対してバイデン大統領が「言語道断」と非難したうえで、
「イスラエルとハマスの間に、道徳的な同等性はない」
と主張し、アマル氏がアメリカから国外追放になる可能性のある制裁を裁判所に請求することをほのめかしたという。
英紙デイリー・メール（電子版）によれば、それを知ったクルーニーは怒り、ホワイトハウスに電話で抗議。それ以来大統領との関係はぎくしゃくしたものになったという。
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アマル氏はレバノンのベイルート生まれで、オックスフォード大学卒業。その後ニューヨーク大学法学部で法学修士号を取得。国際法と人権を専門にする弁護士として活躍している。
クライアントに、ウィキリークス創始者のジュリアン・アサンジ氏や、ウクライナの元首相ユーリア・ティモシェンコ氏、イラクの人権活動家でノーベル賞平和賞を受賞したナーディーヤー・ムラード氏などがいる。
’14年９月にクルーニーとイタリアのヴェネチアで盛大な結婚式を挙げた。アマル氏は独身主義者だったクルーニーを結婚させた女性としても話題になり、結婚後２人の子供をもうけている。
一方、バイデン大統領の高齢不安問題で、互角かそれ以上の有利な闘いをしていると報じられているトランプ前大統領。共和党内にはトランプ氏を次期大統領候補にすることに反対する議員もいたが、13日（現地時間）に起きた暗殺未遂事件で共和党が結束し、耳から流血しながら
「戦え！」
と拳を突き上げたトランプ氏の求心力がアップしたといわれる。
一方、米ワシントンで先日開かれたNATO（北大西洋条約機構）の首脳会談において、バイデン大統領は各国首脳を前にした演説で、ウクライナのゼレンスキー大統領を紹介するときに「プーチン大統領」と言い間違え、慌てて
「ゼレンスキー大統領だ。プーチン大統領を倒すことに集中しすぎていた」
と釈明。さらにその直後の単独記者会見で、ハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えるなど高齢不安をさらに増幅させている。
このままバイデン大統領は、次期大統領候補として出馬するのか。強力な支援者だったクルーニーからの撤退勧告の影響は大きく、正式指名まで波乱の展開が続きそうだ……。

Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

阪本 良（ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長）

ロイター/アフロ

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