<figure id="attachment_384789" aria-describedby="caption-attachment-384789" style="width: 1201px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="20ecbcea"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/08/95a62458566dec467b4740247413f8dd.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-384789" class="wp-caption-text">指示役の１人とされる今村磨人被告。’23年６月撮影</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「抵抗したらボコッてもいい」</span></p>
<p>仲間に暴行を加えた少年たちは、指示役からそう言われていたという。</p>
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<p>警視庁少年事件課は７月18日までに、傷害の疑いで16歳から18歳の高校生ら少年４人を逮捕した。22歳の男性Ａさんをバールなどで殴り、全治２週間のケガを負わせたという。</p>
<p><span class="strongInContent">「Ａさんや４人の少年は、闇バイトによる強盗グループのメンバーでした。彼らは『報酬20万円から30万円』というＳＮＳの投稿を見て闇バイトに応募。しかし運転手役だったＡさんは、拘束時間や実際の報酬に納得がいかず指示役に『辞めたい』と訴えたそうです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">指示役は、少年たちに『バックれた運転手（Ａさん）と話し合いをしろ。抵抗したらボコッてもいい』と命令。少年たちは、今年４月24日の未明に港区内の公衆トイレにＡさんを呼び出しバールで殴り右手の指を切りつけるなどしてケガを負わせたそうです。少年たちは『抵抗されたので暴行した』と容疑を認めているといいます」（全国紙司法担当記者）</span></p>
<p>闇バイトに一度手を染めれば抜けようとしても、とんでもない報復が待っているのだ。『ＦＲＩＤＡＹデジタル』は&#8217;23年１月28日配信の記事で、闇バイト強盗の指示役による恐怖支配について詳しく報じている。再録し、犯罪グループの戦慄実態を振り返りたい（内容は一部修正しています）――。</p>
<h2>「報酬1000万円のタタキ」</h2>
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<p>逮捕者は実に数十人にのぼる。</p>
<p>茨城、栃木、神奈川、広島、山口など、’22年10月以降に全国８都県で続発している強盗事件。東京都狛江市で90歳の女性が自宅で全身に暴行を受け殺害されるなど、悪質な犯行が続いている。容疑者は、いずれも10代から30代の若者。’23年１月26日には中野区の男性住民の顔面を殴り約3000万円を奪ったとして、あらたに強盗致傷の疑いで大阪府に住む30代の男が逮捕された。</p>
<p><span class="strongInContent">「実行犯たちは、ネット上の『闇バイト』に応募して犯行に及んでいました。指示を出していたのは、『ルフィ』『ミツハシ』『キム』と名乗る人物です。実行犯のスマートフォンにはフィリピンの国番号『63』からの着信履歴が残っており、『ルフィ』は海外から彼らを操っていたとみられます。『ルフィ』は当時フィリピンの入国管理局の収容施設で拘束され、日本が送還を求めていました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">『闇バイト』では、『報酬1000万円のタタキ（強盗）』『日当100万円』などの好条件を提示。指示役は、高額の現金を持っている高齢者などの住所や電話番号、家庭状況が記載された『闇名簿』から襲撃場所や時間を決めていたと思われます。実行犯は『運転手役』『見張り役』など、細かく役割が分けられていました。お互い名前も知らず、犯行現場で初めて会うケースが大半だったようです」（全国紙社会部記者）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="ブッ飛んだ『ルフィ』の性格"></div>
<p>実行犯の大半は借金を抱えたり、ギャンブルにハマるなどしてカネに困っていたという。高額条件に目がくらみ、犯行に手を染めたのだろう。</p>
<p>逮捕された実行犯たちの供述から、『ルフィ』らの恐るべき素顔も徐々に明らかになっている。</p>
<p><span class="strongInContent">「『ルフィ』は実行犯たちに、平気で『強盗に行った時は（住民を）殺してもいい』と話していたそうです。『ブッ飛んだ』性格で『何をするかわからない』人物だとも」（同前）</span></p>
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<p>『ルフィ』は、実行犯に犯行を遠隔で具体的に指示するだけでない。恐怖を与え支配していたようだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「一定の時間が経つと情報が消去される機能のある通信アプリ『テレグラム』を使い、実行犯に顔写真と運転免許証など身分証明書の画像を送るよう求めていたようです。一旦画像を送ると、『逃げたらヒドい目に遭うぞ』という趣旨のメッセージが。</span></p>
<p><span class="strongInContent">家族構成まで伝えていたため、親族にまで危害が加えられるのを恐れ簡単には抜けられなかったのでしょう。</span><span class="strongInContent">実際『いきなり自宅に見知らぬ男が訪ねてきた』『監視されていると思った』と、供述している実行犯もいます。『恐ろしい組織に入ってしまった』と。こうした支配方法は、暴力団や半グレが仕切る特殊詐欺事件と同じ構造です」（同前）</span></p>
<p>闇バイトに一度でも応募したら終わり……。安易な気持ちで犯行に加担すると、自身だけでなく家族にも被害が及ぶことになるのだ。</p>
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蓮尾真司

全国で闇バイト強盗が横行している。逮捕された実行犯は数十人。命令していたのはフィリピンで拘束された『ルフィ』などと名乗る指示役たちだ。『ルフィ』は実行犯たちを恐怖で支配。その戦慄の手法とはーー。

「抵抗したらボコッてもいい」「逃げたらヒドい目に遭うぞ」…闇バイト強盗「指示役の戦慄支配」実態

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