『ジョンソン』『オールナイトフジコ』いずれも苦戦続きだが…「往年の人気番組の復活」に見えた光明 | FRIDAYデジタル
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『ジョンソン』『オールナイトフジコ』いずれも苦戦続きだが…「往年の人気番組の復活」に見えた光明

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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実力はあれどなかなか売れなかった”お笑い第6.5世代”の中心的存在『かまいたち』の濱家隆一(40)。一時、レギュラー番組の総数が18に達した
実力はあれどなかなか売れなかった”お笑い第6.5世代”の中心的存在『かまいたち』の濱家隆一(40)。一時、レギュラー番組の総数が18に達した

本連載で″放送回数減らし″が行われていることに触れたバラエティ番組『ジョンソン』(TBS系)が今秋で終了するとスポニチアネックスが報じた。

「『ダウンタウン』や『さまぁ~ず』らが出演した伝説のバラエティ番組『リンカーン』の後継番組としてスタート。『かまいたち』や『モグライダー』『見取り図』『ニューヨーク』という今をときめく芸人たちを起用するなど期待値は高かったが、放送開始直後から低空飛行。

『リンカーン』の名を出して自らハードルを上げてしまったことが敗因だと業界内では囁(ささや)かれています」(放送作家)

番組の不発により、スケジュールの取り合いとなっている出演者たちの評価にも影響が出ているという。

「『27時間テレビ』が好評だった『新しいカギ』(フジテレビ系)を担当する人気放送作家2人が『ジョンソン』にも関わっていたのですが……大きな差がついてしまった。コンビ単体では面白いのに、4組揃えるとプラスどころか、良さが消されてしまう。

『リンカーン』は『ダウンタウン』という絶対的リーダーがいましたが、『かまいたち』にその役を負わせるのは″時期尚早だった″との声が上がっています」(制作会社ディレクター)

令和に入って、『風雲!たけし城』(アマゾンプライムビデオ)や『オールナイトフジ』の現代版『オールナイトフジコ』(フジ系)など、往年の人気番組が復活を遂げているが、いずれも苦戦している。

「近年の昭和懐古ブームと、テレビ局の上層部がリアルタイムで見ていた番組を″自分の手で復活させたい″という思惑が合致したことで発生したムーブメントでしたが……そこにコンプライアンスという視点が欠けていた。

昭和や平成では許された企画や演出を令和に持ってくることはできず、″空気感″を出しているだけで終わってしまっていた。それが当時の視聴者にも、Z世代にも刺さらなかった理由でしょう。ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)はド直球で昭和をイジっていたからこそ、話題になった」(前出・放送作家)

それでも「人気番組の復活は続く」とキー局プロデューサーは見ている。

「『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)内で復活した『学校へ行こう!』の企画『未成年の主張』は好評でした。『新しいカギ』の『学校かくれんぼ』など、学生参加型の企画は受けることがわかったのです。

コンプライアンスさえクリアできれば、令和でも使えるフォーマットはあることが証明された。リアルタイムで見ていない若いスタッフから企画会議で過去の人気番組のリメイク案が度々、出されています」

先の『オールナイトフジコ』も「展開次第では化ける可能性がある」と前出の制作会社ディレクターは言う。

「秋の大型改編期を乗り越え、10月以降も続くことが決定していますからね。″令和のハケ水車″こと、女性出演者の脇をくすぐる企画は、違法の切り抜き動画が200万回再生を突破していますから。『新しいカギ』も打ち切り説を乗り越え今やフジを代表する人気番組になった。局としての期待を感じますね」

テレビが娯楽の王様だったころの叡智が、令和の地上波を救うか!?

『FRIDAY』2024年8月16日号より

  • PHOTO足立百合

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