まるで地球外生物!なぜこんな姿に?想像を超える造形の珍生物たち | FRIDAYデジタル

まるで地球外生物!なぜこんな姿に?想像を超える造形の珍生物たち

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「どうしてこんな形になってしまったんだろう!?」「まるでエイリアンのようだ!」そんな声が聞こえてきそうなほど、地球上には想像もしなかったような造形の生物が存在する。その姿を見れば、人間の想像力をはるかに超えた、自然界の造形に感動すること間違いなしだ。

ピグミーシーホース

Bluegreen Pictures/アフロ
Bluegreen Pictures/アフロ

いまだに謎だらけの小さな小さなタツノオトシゴ

その形が馬を連想させることから、「シーホース」と呼ばれているタツノオトシゴ。オスのおなかの中にカンガルーのような袋があり、メスはこの袋の中に卵を産みつけ、オスが出産するということでも知られている。とても魚には見えないが、エラや背ビレ、胸ビレをもつ、れっきとした「魚」なのだ。

世界中で40種以上が確認されていて、大きなものは30㎝を超えるものも。反対に小さなものは、全長2㎝にも満たない。それが、ここに紹介したピグミーシーホース。サンゴ礁に生息する擬態の名人で、よく観察しないとどこにいるかわからないほど。色もサンゴそっくりだ。泳ぐのは、驚くほど速いという。昔から漢方薬にも使用されているお馴染みの生物だが、詳しい生態、種類など解明されていないことが多いとか。

ハエトリグモ

AGE FOTOSTOCK/アフロ
AGE FOTOSTOCK/アフロ

蜘蛛なのに巣を張って獲物を待ち伏せしない、生粋のハンター

クリクリとした大きな瞳をもつハエトリグモ。日本だけでも100種類以上いるという。クモといえば、クモの巣を張って、獲物がかかるのを待ち伏せるイメージがあるが、ハエトリグモは自ら積極的に狩りに出かける。獲物は、名前が表すようにハエ。蚊やダニ、小さな蛾も食べる。

ぴょんぴょん跳ねる姿が愛らしく、飼育している人もいるそうだ。エサは、バナナやリンゴを小さなケースに入れっぱなしにしてショウジョウバエを増やして与えたり、夏は蛍光灯に集まる小虫を捕まえて与えたりするという。

手を差し伸べると、ぴょんと乗ってくることもあるというから、飼いたくなる気持ちもわかる。ただし、そうしたからといって懐いているわけじゃない。虫は脳が小さいので、人の顔を覚えたりはしないのだ。

バットフィッシュ

Minden Pictures/アフロ
Minden Pictures/アフロ

魚だけど、泳ぐのは苦手。深海をヨタヨタ歩く

平べったい体から足のように突き出しているのはヒレ。このヒレを足のように使い、海底をヨタヨタ歩く。カリブ海やガラパゴス諸島の深海200~1000mの海底に生息し、砂に擬態しながら、小さい甲殻類やミミズみたいな虫を、この真っ赤な口で吸いあげて食べている。成長すると35㎝ほどになるというから、けっこう大きい。そして、泳ぐのは苦手。

深海魚だから、簡単に見つけることはできないが、ガラパゴス諸島のバルトロメ島のダイビングスポットで出会える確率が高いのだとか。ダイバーに出会うと、びっくりして、じーっと固まったあと、後ずさりするのだそう。

35種ぐらいいるそうだが、どの種類も絶滅の危機にあるという。敵に会ったら、なんとか逃げてほしいものだ。

ヨツコブツノゼミ

Science Photo Library/アフロ
Science Photo Library/アフロ

1㎝弱の小さなセミ。身を守るために進化しすぎた?

正面から見ると、とてもセミとは思えないが、ツノゼミというセミの1種。ツノを持つセミの仲間だが、なんと3000種以上もいて、ツノの形はさまざま。ブーメランのような形をしていたり、リーゼント風だったり、アンテナみたいな形だったり。ここで紹介するのは、その名のとおり、4つのこぶをツノにつけている「ヨツコブツノゼミ」だ。

なぜこんな形になったのかは研究者にもわかっていない。体長5㎜~1㎝という、とても小さなセミだから、捕食者から身を守るために木に似せたり、擬態をしているうちに過剰に進化してしまったのではと言われている。ヨツコブツノゼミに関しては、アリに似せようとしたのではという説もある。ツノゼミの天敵、鳥や捕食性の昆虫たちの多くは、アリやハチの味や攻撃性を嫌がる傾向があるからだ。これ以上の進化で、頭が重くなりすぎて、動けなくならないように祈るばかりだ。

ハナカマキリ

Minden Pictures/アフロ
Minden Pictures/アフロ

花のように美しく装い、獲物をキャッチ!

ランの花そっくりなきれいな虫はカマキリの1種、ハナカマキリ。花びらのような体で、花になりすまして獲物を引き寄せる。ハナカマキリの先祖が、花のまわりで暮らすようになり、花粉を運ぶ虫を捕まえやすくなったことから、花に似た色や形に進化したと考えられている。

でも、これはメスの話。オスはメスの半分ほどの大きさしかなく、色も地味。捕食者から隠れたり、メスを見つけて交尾するために、すばやく動き回らなければいけないからだという。そうやって努力を重ねて交尾しても、交尾のあとはメスに食べられてしまうとか。オスは、華やかなメスの陰に隠れるように生きているのだ。

生き物がなぜ今のような形になったのかには、それぞれワケがある。みんな生きていくために必要なことだったのだ。だが、進化しすぎると、逆に生きにくくなることもあるというから、本当に奥深い。

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  • 取材・文中川いづみ

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