「全身麻痺」のはずが階段を駆け上がり…韓国・詐欺一家「保険会社に1億6300万円請求」衝撃の結末 | FRIDAYデジタル

「全身麻痺」のはずが階段を駆け上がり…韓国・詐欺一家「保険会社に1億6300万円請求」衝撃の結末

保険金を騙し取ろうとした脇の甘い親子のトラブル

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韓国の一家が高額な保険金を騙し取ろうとした(写真はイメージです)
韓国の一家が高額な保険金を騙し取ろうとした(写真はイメージです)

韓国で奇妙な詐欺事件が起きた。

8月23日に中西部・大田(テジョン)の地方裁判所で有罪判決を受けたのは、保険詐欺防止特別法違反の罪に問われている53歳の父親Aら一家3人だ。判決はAに対して懲役1年、娘のB(29)へ同10ヵ月。息子のC(28)は父や姉の指示に従っていたことを考慮され、同8ヵ月、執行猶予2年とされた。一家は保険会社5社から、15億ウォン(約1億6300万円)もの巨額保険金を請求し騙し取ろうとしたとされる。

「発端は’16年3月に遡ります。Cがソウル市内の病院で右腕の手術を受けた。しかし術後の経過が思わしくなかったのか、右腕に痺れや複合部位の痛みなどの後遺症が残ったんです。後遺症により、Cは3億ウォン(約3300万円)の保険金を受け取りました。

この過程で、AやCは『全身麻痺ならもっと高額の保険金をもらえる』と考えたようです。’21年10月に、Cが全身の痛みを訴え『日常生活を送ることは不可能だ』と後遺障害診断書を請求。病院も、手術が上手くいかなかった後ろめたさがあったのでしょう。『全身麻痺』を疑ったと思われますが、Aらの要求をのみ診断書を発行しました」(韓国紙記者)

写真を見せられ態度を一転

一家は診断書をもとに、加入していた保険会社5社に対し約15億ウォンを請求する。

うち2つの会社は計1億8000万ウォン(約2000万円)を支給。しかし12億9000万ウォン(約1億4000万円)を求められた残り3社は、一家の行動に不審な点があるとして警察に相談。警察が捜査を開始すると衝撃の事実が発覚した。

「警察が一家の行動を調べると、『全身麻痺』のはずのCが元気に自宅の階段を駆け上がる姿が確認されたんです。ゴミの分別作業のために、廃棄物を持って外出する様子も……。当初、警察の任意聴取に対し容疑を完全否定していた一家ですが、Cの元気な姿が写った写真を見せられると態度を一転。『申し訳ございませんでした』と、犯行を認めたんです」(同前)

なんともトホホな結末を迎えた詐欺一家。裁判では起訴内容を「間違いありません」と認め、憔悴した様子だったという。自らの悪知恵により、父親と娘は刑務所で反省の日々を送ることになる。

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