<figure id="attachment_264761" aria-describedby="caption-attachment-264761" style="width: 746px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3558f777"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/6SH_4141a1_original.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264761" class="wp-caption-text">逮捕された直後の吉田被告。有名国立の大学院を修了したエリート研究員だった</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「すべて間違っています」</span></p>
<p>被告は法廷で起訴内容を全面否定し、無罪を主張した。</p>
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<p>９月２日に東京地裁で行われた、殺人罪に問われている大手製薬会社「第一三共」元社員・吉田佳右被告（42）の初公判。’22年１月に、当時40歳だった妻の容子さんに有毒なメタノールを飲ませ中毒死させたとされる。</p>
<p><span class="strongInContent">「検察側は、吉田被告が『第一三共』の研究員としてメタノールをあつかえる立場にあったとしています。容子さんが亡くなる直前に、自身の研究室へメタノール２リットルを持ち込んだと主張。夫婦関係も悪化していたとしました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">一方の弁護側は『（容子さんが）亡くなったのは自分で（メタノールを）摂取したから』と訴えています。吉田被告は罪状認否で『妻に殺意を抱いたこともメタノールを飲ませたこともない』として、自身への罪を完全否定したんです」（全国紙司法担当記者）</span></p>
<p>『ＦＲＩＤＡＹデジタル』は’22年９月18日配信の記事で、不可解なメタノール事件について詳しく報じている。再録し、吉田被告の逮捕直後の戦慄言動を振り返りたい（内容は一部修正しています）ーー。</p>
<h2>「妻が息をしていない」と自ら119番通報</h2>
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<p><span class="strongInContent">「妻との関係は数年前から冷めきっていました。家庭内別居だった」</span></p>
<p>警察の取り調べに対し、男はこう供述しているという。</p>
<p>’22年９月16日、警視庁捜査１課が殺人の疑いで逮捕したのが東京都大田区に住んでいた会社員・吉田被告だ。妻の容子さんを殺害したとされる。吉田被告は大手製薬会社「第一三共」の研究員で、新薬の開発に携わっていた。</p>
<p><span class="strongInContent">「妻が息をしていない。床に倒れている」</span></p>
<p>吉田被告が自ら119番通報したのは、同年１月16日の朝７時半すぎだ。駆けつけた救急隊員へ「朝起きたら妻の意識がなかった」と説明。前日からろれつが回らない状態で嘔吐し、服を脱いだりベッドから落ちるなどして暴れていたという。</p>
<p><span class="strongInContent">「吉田被告は、『妻を寝かしつけ翌日に様子を確認すると呼吸をしていなかった』と話していたそうです。容子さんはスグに搬送されましたが、病院で死亡が確認された。容子さんに目立った外傷はなく、警察は当初病死ではないかとみていました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">しかし司法解剖の結果、容子さんの胃の中から致死量を上回る有毒なメタノールが検出されたんです。メタノールは天然ガスなどから作られるアルコールの一種で、毒性のある化学物質。微量でも体内に入ると嘔吐や頭痛などの症状を起こし、死に至ることもあります。容子さんの死因は急性メタノール中毒でした」（全国紙社会部記者）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="崩壊した夫婦関係"></div>
<p>警察は、事件と自殺の両面から捜査を始める。その結果、容子さんに自ら命を絶つような理由は見当たらず、口から摂取したにもかかわらず自宅にメタノールがなかったことが判明。何者かに混入された可能性が高いとし、警察は他殺と断定した。</p>
<p><span class="strongInContent">「吉田被告は、仕事柄メタノールをあつかっていました。第三者が介入した様子もなく、警察は吉田被告が容子さんの病死を偽装したと考え逮捕に踏み切ったんです。容子さんは日常的に紙パックの焼酎を飲んでいたとか。吉田被告は、あらかじめ焼酎にメタノールを混入させたとみられています</span><span class="strongInContent">」（同前）</span></p>
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<p>吉田被告は有名国立大学の大学院を修了後、’07年４月に「第一三共」に入社。社会人として別の国立大学大学院に通い博士号を取得し、２年間アメリカへも留学している。一方の容子さんも名門国立大学大学院を出た後「第一三共」へ。同期の吉田被告と結婚すると退社し、事件当時は小学生だった長男と３人暮らしだった。</p>
<p>だが夫婦関係は、５年ほど前から崩壊していたようだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「吉田被告は調べに対し『家庭内別居だった』と話しています。関係者によると、吉田被告の浮気で関係が悪化していたという噂も出ている。夫婦には会話もなかったそうです。吉田被告は、容子さんにより家から閉め出されることもあったとか。しかし容疑に関しては、当時から『妻に殺意を抱いたことはなく、自宅にメタノールを持ち込んだこともない』と否認していました」（前出・社会部記者）</span></p>
<p>吉田被告への判決は、10月30日に言い渡される予定だ。</p>
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<div data-friday-nextpage-lead="妻を有害物質で殺害か……男の「戦慄素顔」写真"></div>
<figure id="attachment_389285" aria-describedby="caption-attachment-389285" style="width: 801px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ee41ecf3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/09/9b86efdc2db14cfc88675162ba0aac0c.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-389285" class="wp-caption-text">逮捕された直後の吉田被告（写真は一部加工しています）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264753" aria-describedby="caption-attachment-264753" style="width: 3357px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c956f3c4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/6SH_4162a_original.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264753" class="wp-caption-text">事件現場となった大田区内のマンション（画像は一部加工しています）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264751" aria-describedby="caption-attachment-264751" style="width: 1195px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="71c17acd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/6SH_4125a2aa_original.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264751" class="wp-caption-text">逮捕された吉田被告</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_389295" aria-describedby="caption-attachment-389295" style="width: 775px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b083f7fc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/09/92b294dcd798380583dd7f38d0c28caa.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-389295" class="wp-caption-text">逮捕から数日後に送検された吉田被告（写真は一部加工しています）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_389296" aria-describedby="caption-attachment-389296" style="width: 1559px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f5f1dfdb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/09/51b97acaa5700a54b487369d83ca4278.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-389296" class="wp-caption-text">逮捕直後から容疑を否認していた吉田被告（写真は一部加工しています）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_389297" aria-describedby="caption-attachment-389297" style="width: 1607px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="37652e3a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/09/80eb5fd3b4137168934ab68a783dd1da.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-389297" class="wp-caption-text">夫婦関係は冷めきっていたという（写真は一部加工しています）</figcaption></figure>
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蓮尾真司

製薬会社「第一三共」の研究員が妻を殺害したとされる事件が初公判が行われた。劇物メタノールを使用。２人は国立の大学院を修了したエリート。警察に「家庭内別居」と語るほど夫婦関係が悪化した理由とはーー。

「関係冷めきり家庭内別居」…妻を有毒メタノールで殺害か「大手製薬会社の元社員」逮捕直後の戦慄言動

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