大谷翔平″黄金のヒジ″がもたらす「本塁打55本!」 鬼門の8月を終え、 最高の状態で終盤戦へ─ | FRIDAYデジタル

大谷翔平″黄金のヒジ″がもたらす「本塁打55本!」 鬼門の8月を終え、 最高の状態で終盤戦へ─

これからさらに調子は上がる

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写真からわかる通り、大谷はインパクト直前に右肩を上げ、右ヒジの抜けをよくするテクニックを持っている
写真からわかる通り、大谷はインパクト直前に右肩を上げ、右ヒジの抜けをよくするテクニックを持っている

夢物語が現実的に

ついに日本球界の至宝がやってのけた。

大谷翔平(30)が8月30日(現地時間、以下同)、’98年にアレックス・ロドリゲス氏(49)が達成した「42-42」(42本塁打、42盗塁)のメジャー記録を更新する「43‐43」を達成したのだ。

勢いは止まらない。翌31日にはセンターバックスクリーンへ2試合連続となる44号を放ち、2番を打つムーキー・ベッツ(31)、3番のフレディ・フリーマン(34)との3者連続ホームラン、通称「ベッタニマン砲」の口火を切った。9月6日にはセンターバックスクリーンへ45号を叩き込み、これで45-45を達成した。

「これで大谷は、早くも’23年の本塁打数を超えました。昨年は右ヒジのケガなどで9月はほとんど出場できませんでしたが、打者に専念している今季はシーズン終盤に入ってもコンディションが良い。51本塁打、56盗塁ペースを維持しています(数字は9月6日時点)。数ヵ月前までは夢物語だった『50-50』が、現実的なものとなっています」(現地メディア記者)

大谷は8月に打率を落としたものの、下旬には8戦5発を記録するなどホームランのペースがさらに上昇している。それを考えれば、シーズン55本塁打さえも射程圏内だ。

そんな大谷の打撃好調の要因の一つが、″黄金のヒジ″だ。

大谷は昨年9月に右ヒジの手術を受け、現在もリハビリを続けている。それにもかかわらず、ヒジがバッティングを支えているというのはどういうことか。野球解説者の小早川毅彦氏が話す。

「大谷の構えは、左ヒジを張り、左脇を大きく開けるもの。スイングからインパクトのタイミングで身体にヒジが付くような体勢です。こうすることで、腕だけでなく身体全体の回転力をボールに伝えることができるのです」

では、リハビリ中の右ヒジはどうか。

腕の長い大谷は、インコースのボールを捉える際、右ヒジを抜くようにスイングし、窮屈な体勢からでも長打を放てるように対応しているという。8月31日には手術後初めてブルペンで捕手を座らせて投球練習を行い、148㎞/hを記録するなど経過も順調。これからさらに状態は上がっていくだろう。小早川氏が続ける。

「右ヒジをスムーズに抜けるよう、振る直前に右肩を少しだけ顔の近くにズラすんです。こうして捉えた打球を、大谷の圧倒的な筋力と体幹の強さでスタンドに運ぶ。巧さとパワーの併せ技で、ホームランを量産することができるんです。
盗塁のペースも上がっています。現在の大谷は走れば成功するレベルに達しているので、60盗塁してもおかしくない」

昨年まで所属したエンゼルスでの6年間、大谷は一度もシーズン勝ち越しを経験しなかった。ところが現在、チームはナ・リーグ西地区で首位につけ、ワールドシリーズの優勝候補に挙げられている。

前人未到の「55-55」、そして両リーグ本塁打王へ――。″黄金のヒジ″とともに、大谷の記録更新はまだまだ続く。

本塁打を量産する一方で、三振が増えて打率は3割を切っている。今後の巻き返しと三冠王獲得に期待したい
本塁打を量産する一方で、三振が増えて打率は3割を切っている。今後の巻き返しと三冠王獲得に期待したい

『FRIDAY』2024年9月20日号より

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