荒川で屋形船が大炎上! もし遭遇したときにとるべき行動は?

コンロの消し忘れで大惨事に

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調理場から火が燃え広がった濱田丸。ケガ人は一人だった

「『パチパチ』と激しい音を立てながら、真っ赤に燃えた屋形船が100mほど下流に流されていったんです。『パン! パン!』と、プロパンガスが爆発するような音も2回ほど聞きました。黒煙は300mほど上空まであがり、火勢はまったく衰えをみせません。もし船上に大勢の人がいたらと考えると、ゾッとしました」 

こう話すのは、上の写真を撮影したカメラマンの叶悠眞(かのうゆうしん)氏だ。

3月27日の夕方5時過ぎ。東京都足立区を流れる荒川に停泊中の屋形船「第十八濱田丸」から出火。船はアッと言う間に炎に包まれ、消防艇が火を消し止めたのは約3時間後のことだ。出火原因は、従業員のちょっとした気の緩みだったという。濱田丸を運営する「ストリームマツモト」の広報代理・松本淳子氏が話す。

「原因はガスコンロの消し忘れです。従業員がお客様用に揚げ物の準備をした後、火を止めずに休憩に入ってしまった。調査の結果、天ぷら油に引火したことが判明しました。客室内には従業員が4人いましたが、火の回りが早かったため、すぐに桟橋から安全な場所へ移動した。近くに停泊していた船に燃え移らないように、係留用のロープは取り外しました」

濱田丸は同日夜から、二十数人の花見客を乗せて出航予定だった。客が乗船した後に大火災が発生していたら、大惨事になっていただろう。船上火災の恐ろしさについて、日本海難防止協会常務理事の鏡信春氏が解説する。

「大型船で火災が発生しても、船の主体が鉄なので燃焼しにくい。しかし今回のような小型船の場合は繊維強化プラスチックでできているので非常に燃えやすいんです。船も揺れやすく、コンロの火などからの引火発生リスクが高くなります。もし火災に遭遇しても、すぐに水中へ飛び込むのは危険です。航行中であれば、スクリューに巻き込まれる危険があるからです。乗組員の指示に従い、ライフジャケットを着て救命いかだなどで退避してください」

遊覧客を乗せるはずだった濱田丸は、4月1日に黒焦げの無残な姿をさらして撤去された。

火災から5日後、4月1日の撤去写真。屋根部分は完全に燃え船底だけが残っている
  • 撮影叶悠眞

Photo Gallary2

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