シンプルで飽きのこないファッションアイテムを展開する「ユニクロ」。誰もが一度は買い物をしたことがあるであろう、私たちにとって最も身近なブランドだ。「ユニクロ」の服は、合わせるアイテムを選ばないベーシックなデザインゆえ、何も考えずに着ても失敗することは少ない。だが、そのぶん、おしゃれに見せるには、ちょっとした知恵と“ひと手間”が必要になってくる。
<figure id="attachment_39866" aria-describedby="caption-attachment-39866" style="width: 1568px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8a9a1d07"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/04/90c6a3390b0924cbc83c7ae100ba73ef.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-39866" class="wp-caption-text">メンズのデニムシャツにトレンチコートという、少し堅い印象の組み合わせ。白のパーカを間に挟むことでぐっと「おしゃれをしている」感が増す。これが、伊藤真知さんの言う“ひと手間”。コート、パーカ／ユニクロ　シャツ／ユニクロ メンズ　デニム／スタンニングルアー　バッグ／シャネル　ストール／ユサミズ（『「ユニクロは３枚重ねるとおしゃれ」の法則』より　撮影：須藤敬一）</figcaption></figure>
そこで、今月13日に発売されたばかりの書籍『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』の著者、ファッションエディターの伊藤真知さんを直撃。アイテムの選び方や着こなしのコツから買い物時のポイントまで、「ユニクロ」をもっとおしゃれに、素敵に着こなすための伊藤さん流テクニックをご紹介する。
<h2>はじめての「ユニクロ」は、“とりあえず”で買った一枚のニット</h2>
「エディターとして、毎月たくさんの女性誌の仕事をさせていただいているのですが、一軍ワードローブの５割はユニクロです。お気に入りのニットなんて、毛玉のできにくい素材なのをいいことに、もう100回以上は着ているかも（笑）。
<figure id="attachment_39860" aria-describedby="caption-attachment-39860" style="width: 1200px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bfff79c3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/04/6356fcf7ac6977b6cd99a2cef6664958.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-39860" class="wp-caption-text">“ちょっとそこまで”というときにも、肌とニットの間に白Tを挟み、首元と裾からちらりと見せるだけで印象ががらりと変わる。コート／ユニクロ メンズ　ニット／ユニクロ　Tシャツ／アクネ ストゥディオ　デニム／アッパーハイツ　バッグ／フルラ（『「ユニクロは３枚重ねるとおしゃれ」の法則』より　撮影：須藤敬一）</figcaption></figure>
今、40歳なのですが、20代の頃はクセのあるデザインに惹かれて、オレンジのトレンチコートや、ダメージデニムなど、“パッと見はおしゃれだけれど、扱いにくい服”をよく買っていました。シンプルとは程遠いワードローブの中から選んだクセのあるアイテム同士を組み合わせては、どこかまとまりのない格好ばかりしていましたね。そんな中、仕事が忙しく家に帰れない日が続いたとき、『まぁ、１日乗り切れればいいか』くらいの軽い気持ちでとりあえずユニクロに駆け込み、シンプルなニットを買ったんですが、それが思いの外すごく使いやすくて！　それ以来、何度か着ているうちに、だんだん他のユニクロアイテムも欲しくなって、店に足を運ぶようになりました」（ファッションエディター伊藤真知さん　以下同）
<h2>「３枚重ねるとおしゃれ」に見えるワケ</h2>
「たびたび一緒に仕事をしていた男性スタイリストさんの、男性ならではのスタイリングがすごく素敵で。メンズの服は、ボトムはパンツしかないですし、レディスよりもベーシックなデザインが多いから、おしゃれに見せるための“ひと手間”を加えのるが上手なんです。
例えば、ベーシックなニットに軽めのアウターを合わせるにしても、ニットの中に首のつまった白Tを重ねて、首元と裾からちらりとTシャツをのぞかせるとか。それだけで着こなしの印象ってものすごく変わるんですよね。バッグを一つ買い足すよりも、重ね着に使えるシンプルなTシャツを一枚買ったほうが、断然おしゃれに有効だと気づきました」
<figure id="attachment_41496" aria-describedby="caption-attachment-41496" style="width: 2002px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6083e814"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/04/3d1656c83a20f11c1008e0bbb8f15df8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-41496" class="wp-caption-text">上と同じニットの下に、今度はボーダーカットソーをプラス。「無地だらけ」で平面的な着こなしが、裾からちらりと出したボーダー柄で一気に立体的に見えるから不思議だ。Gジャン／ユニクロ ユー メンズ Lサイズ　ニット／ユニクロ　ボーダー／ハイク　パンツ／プラステ　パンプス／アダム エ ロペ　バッグ／ジル・サンダー ネイビー（すべて本人私物）</figcaption></figure>
「パープルのニットとネイビーのテーパードパンツを合わせた着こなしは、どちらも色が暗いので、春に着るには少し重たい印象。そんなときは、ボーダーのトップスをニットの下に重ねて裾からのぞかせると、コーディネートにメリハリが生まれて“手の込んだおしゃれな着こなし”に。オーバーサイズのGジャンは、ユニクロのメンズ。小柄な私ですが、細身シルエットのパンツとなら、バランスよく着こなせます」
<h2>３枚目のアイテムは、ベーシックなものなら何でもいい</h2>
「『３枚重ねるとおしゃれ』とは、『ベーシックな服は、どんなアイテムでもひと手間かけよう』の総称のようなもの。なので、わざわざ３枚目を意識して用意したり、買い足すのは本末転倒。３枚目のアイテムは、ベーシックなものなら何でもいいんです。まずは自分が着たいものを２枚重ねて、もし『ちょっときれいめにまとめまり過ぎかな？』と思ったら、アウターの下にGジャンをはさんで着崩してみたり、『なんだか物足りないかも』と思ったら、ニットの中に白Tシャツを重ねてみたり……。そんな風に自分の感覚で１枚足してみることで、コーディネートに奥行きが出て、ぐっとおしゃれに見えることを実感できるはずです」
ベーシックなニットに形のきれいなテーパードパンツ。無造作に羽織ったメンズサイズのGジャン姿に、センスの良さが光る伊藤さんの着こなし。そのカギを握るのは、ニットの下から数センチのぞかせた“３枚目のボーダーカットソー”。たった一枚加わるだけで、おしゃれの完成度は大きく変わる。その効果は、写真のボーダー部分を指で隠して見れば一目瞭然だ。
<a href="#" data-ident_hash="27b8c927"><img src="https://res.cloudinary.com/gsjebzejhjubm/image/private/s--Trhht4Zz--/t_article_image/h_300,w_211/v1554960812/UNIQLO_SYOEI_OBI_iq6njj.jpg" alt=""></a>
<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/4065153808/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4065153808&amp;linkCode=as2&amp;tag=fridaymag-22&amp;linkId=c47fc49d7ffe1bcd4dcfffed92d22ad3">「『ユニクロは３枚重ねるとおしゃれ』の法則」の購入はコチラ</a>

大森奈奈

田中祐介

４月13日に『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』を上梓した、ファッションエディターの伊藤真知さんにインタビュー。タイトルにある「３枚重ねるとおしゃれ」の真意とその実践例を取材した。

「ユニクロは３枚重ねると誰でもおしゃれになれる」は本当か？

あなたへのオススメ