どれが便利なのか?「見逃し配信」動画配信アプリ9種類を徹底検証

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昨今、動画配信サービスの成長が著しい。インプレス総合研究所による「動画配信ビジネス調査報告書2018」によれば、2013年から2018年にかけて「有料動画配信サービスの利用率」が10%から21.3%まで上昇したという。

 しかし、日々さまざまなサービスが登場していることから、どのチャンネルを選べばよいのか分からないのも事実。そこで今回は、テレビの「見逃し配信」ができるサービスに的を絞り、それぞれの使い勝手を比べてみた。

見逃し配信とは、動画配信サービスを通して地上波などで放送された過去回を通常無料(一部、有料オプションあり)で閲覧できるサービスである。パソコンやスマホ、タブレットなどのアプリを介していつどこでも視聴できるのもメリット。GW期間中にレジャーへ明け暮れて「お気に入りの番組を見逃した!」という人にとっても、今まさにうってつけのサービスというわけだ。

そこで今回は、筆者のスマートフォンを使い、見逃し配信を提供している9つのアプリを実際に使い比べて調査した。なお、各サービス名の下に「主な対応放送局」「配信のタイミング」「配信期間の目安」「番組数(2019年4月24日現在)」及び、有料オプションがある場合はそれについても明記している。

■TVer

対応局:日テレ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ/配信のタイミング:放送終了後から/視聴可能期間:原則1週間/配信数:246番組(2019年4月24日現在)

日テレ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビの民放各局のテレビ番組を一手に楽しめるサービス。ジャンルもドラマ、バラエティ、報道・ドキュメンタリー、アニメ、スポーツと多彩だ。

無料で番組が視聴できるのは放送終了から7日間。公式に謳われているのは「約200番組」である。放送局やジャンルが幅広いのは一見メリットでもあるが、難点はお目当ての番組を探しづらいこと。検索機能もあるが、視聴する番組が決まっている場合はよいものの、お気に入りの番組と“ふと出会う”という体験がしづらい。

とはいえ、番組表の機能や配信時に通知してくれる「放送アラート」の機能もあるため、自分なりに工夫すれば便利に使えるだろう。

【TVer】詳しくはこちら

■GYAO!

対応局:日テレ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京/配信のタイミング:放送終了後から/視聴可能期間:原則1週間/配信数:219番組(2019年4月24日現在)

2009年11月にスタートした動画配信サービスの草分け的存在。映画や芸能人のオリジナルコンテンツも多数配信している一方で、昨今は「テレビ見逃し」サービスも提供している。

日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京といったキー局のほかに、東海テレビやABC朝日報道などローカル局、一部BSの番組も視聴可能。主なジャンルは、ドラマ、アニメ、バラエティだ。地上波での放送直後から無料で視聴でき、配信期限はおおむね1週間。ただ、こちらも「TVer」と同じく、あらかじめお目当ての番組が決まっていれば使いやすいといった印象を受けた。

日ごとの更新は「更新カレンダー」の機能から確認できるほか、お気に入りの番組を登録しておける「マイリスト」機能もある。

【GYAO!】詳しくはこちら

■Paravi

対応局:TBS・テレビ東京・WOWOW/配信のタイミング:コンテンツによる/視聴可能期間:同/配信数:373番組(2019年4月24日現在/ドラマ、バラエティ、ビジネス・報道の合計)/有料オプション:月額制(925円・税抜/WOWOW視聴の場合は2300円・税抜)

TBS、テレビ東京のキー局に加えて、WOWOWの番組も視聴可能なのが特徴。ただ、利用には登録が必須。30日間の無料体験期間があるが、テレビの見逃し配信を利用するには月額925円(税抜)が必要で、WOWOWの番組を視聴するためには月額2300円(税抜)が必要となる。

主なジャンルはドラマ、バラエティ、ビジネス・報道、アニメ、スポーツの5種類。複数のテレビ局の番組を見られるものの、先述の「Tver」や「GYAO!」よりも絞られているためお目当ての番組にはたどりつきやすい。有料サービスのメリットとして、2016年10月期に放送されていた人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)など、だいぶ過去にさかのぼった作品もアーカイブされているのはうれしい。

映画なども含めて公式に謳われているコンテンツ数は8,000本以上。昔の作品でどうしても見たいものがあるといった人には、おススメしたい見逃し配信サービスだ。

【Paravi】詳しくはこちら

■NHKオンデマンド

対応局:NHK総合・Eテレ/配信のタイミング:放送の当日または翌日/視聴可能期間:2週間程度/配信数:218番組(2019年4月24日現在)/有料オプション:月額制(972円・税込)

NHKの番組に特化した配信サービス。利用には会員登録が必須となり、月額972円(税込)で利用することができる。

用意されたジャンルは大河ドラマ、連続テレビ小説、NHKスペシャル、ドラマ、エンタメ、ドキュメンタリー、ニュース、教養、キッズ/アニメ、趣味/実用、報道/スポーツの11種類。見逃した番組については、おおむね2週間までは視聴できる。サイト内で調べたところ、2019年4月24日現在で視聴可能な番組数は218件となっている。

大河ドラマや連続テレビ小説、骨太なドキュメンタリー番組など、NHKならではのコンテンツを楽しみたいという人にはうってつけだ。

【NHKオンデマンド】詳しくはこちら

■Hulu

対応局:日テレ/配信のタイミング:コンテンツによる/視聴可能期間:同/配信数:693番組(2019年4月24日現在/旧作含む)/有料オプション:月額制(933円・税抜/無料体験14日間)

2011年8月にアメリカからやってきた動画配信サービス。2014年に国内の事業を日テレが買収して以降は、同局の番組を見逃し配信できるようになった。

映画や海外ドラマに強いことで知られるが、サービス内の「国内ドラマ・TV」を選べば見逃した番組を視聴できる。利用には会員登録が必須で、2週間の無料体験期間があるものの月額933円(税抜/2019年4月時点)を支払う必要がある。主なジャンルはドラマ、バラエティで、今年放送の2019年1月期に放送された『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日テレ)などでは、地上波では放送されなかったオリジナルストーリーも配信している。

有料サービスであるため、お目当ての番組を長期間にわたり見逃し配信できるのはメリット。日テレに特化しているのも、選ぶポイントとなる。

また無料体験の登録にはクレジットカードなど支払い情報の入力が必要となるので、特記しておきたい。

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■テレ朝キャッチアップ

対応局:テレビ朝日/配信のタイミング:放送終了後から/視聴可能期間:/原則1〜2週間/配信数:38番組(2019年4月24日現在)

テレビ朝日の番組を放送終了後から無料で視聴できるサービス。主なジャンルはドラマ、バラエティで、配信終了までの期間はおおむね1〜2週間である。

アプリで確認したところ、2019年4月24日現在の配信コンテンツ数は37番組。ジャンル別の振り分けや検索機能はなく、一覧からお目当ての番組をタップして視聴する仕組みとなっている。ただ、有料でサービス内のメダルを購入して課金する「テレ朝動画」へ申し込めば、アーカイブされた番組を視聴することもできる。

テレビ朝日独自のサービスのため、同局の番組をピンポイントで見逃した、もしくは録画できなかったときの“保険”として利用するのがベストだろう。

【テレ朝キャッチアップ】詳しくはこちら

■TBS FREE

対応局:TBS/配信のタイミング:放送終了後から/視聴可能期間:原則1週間/配信数:33番組(2019年4月24日現在)

地上波での放送終了後から、原則1週間無料でTBSの番組を視聴できるサービス。主なジャンルはドラマ、バラエティ、旅・グルメで、朝の情報番組『あさチャン!』(TBS)内で放送中の『ぐでたま』など一部のアニメも配信されている。

実際にアプリを利用するには、初めに「生年月」「性別」「郵便番号」を記入する簡単なアンケートが必要となる。検索機能はなく、ホーム画面やジャンル別のページでお目当ての番組を選ぶ方式だ。2019年4月24日現在では、例えば、バラエティの配信コンテンツ数は21番組。2019年2月から放送中のドラマ『新しい王様 Season2』に併せて、1月期に放送された「Season1」が期間限定で一挙配信されていた。

一部、BS-TBSや系列局であるHBS北海道放送など地方局の番組も配信されているため、キー局による地上波以外のコンテンツが楽しめるのも特徴だ。

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■ネットもテレ東

対応局:テレビ東京/配信のタイミング:放送終了後から/視聴可能期間:原則1週間/配信数:45番組(2019年4月24日現在)

放送終了直後からテレ東の番組を無料で視聴できるサービス。主なジャンルはドラマ、バラエティ、アニメ、スポーツ、報道・ドキュメンタリーの5種類である。

配信終了までの期間はおおむね1週間。再生速度を1.0〜1.5倍の3段階で調整できる機能があり、時間のないときに番組をチェックしたい場合には重宝する。アプリ内の「お気に入り」でお目当ての番組を登録しておけば、更新時に通知してくれる機能もあり、キーワード検索もできる。

昨今、視聴率低下が叫ばれるテレビ業界では存在感の目立つテレ東だが、ビジネスマンにとっては同局の“十八番”ともいえるビジネスドキュメンタリー番組をチェックするのにも役立ちそうだ。

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■FOD

対応局:フジテレビ/配信のタイミング:放送翌日から/視聴可能期間:2週間程度/配信数:36番組(2019年4月24日現在)/有料オプション:有料プランあり(月額888円・税抜で対象作品が見放題に)

フジテレビの動画配信サービス。放送翌日からおおむね2週間で、見逃した番組を無料で視聴することができる。

実際に利用する場合は、ホーム画面の「FOD見逃し無料」をタップ。主なジャンルはドラマ、バラエティで、BSフジの番組も配信されている。コンテンツは最新の放送日を頂点とした一覧で表示されるが、お目当ての番組をすぐさま見付けたい場合には検索機能を使うのが現実的。月額888円の有料プラン「FODプレミアム」に加入すれば、アーカイブも楽しむことができる。

2019年4月24日現在で確認できた視聴可能なコンテンツ数は37番組。配信終了までの期間が比較的長期間なのも、メリットといえる。

【FOD】詳しくはこちら

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さて、地上波の番組を後追いで視聴できる“見逃し配信”サービスを紹介してきた。各サービスともジャンルや使いやすさなどに特徴がみられたが、一つポイントとして挙げるならば、見たいときの“手軽さ”はアプリを選ぶ上での鍵となりうる。

初めに紹介した「TVer」や「GYAO!」、「Paravi」は複数のテレビ局が放送する番組を視聴できるものの、コンテンツ数が豊富なためかえってお目当ての番組を選びづらい印象もあった。お気に入りの番組を探すのも考慮して利用するなら選択肢としてはアリだが、決まった番組を視聴したいのならば各局独自のサービスを利用した方が扱いやすいだろう。

見逃し配信サービスの登場で、テレビの録画すらもはや不要になりつつある時代。自分の生活に合ったサービスをぜひ、見つけてみてほしい。

 

  • カネコシュウヘイ

    (編集者/ライター)1983年11月8日生まれ。埼玉県在住。成城大学出身。2008年から出版業界に従事、2010年に独立しフリーランスとなる。以降、Webや雑誌でエンターテインメント系のジャンルを中心に取材や執筆へ注力。月平均4〜5回はライブへ足を運ぶアイドル好き。著書に『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)

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