芦田愛菜もビックリ!名子役激増のウラに「ジンクス」あり | FRIDAYデジタル

芦田愛菜もビックリ!名子役激増のウラに「ジンクス」あり

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朝、友達と一緒に笑いながら登校する愛菜ちゃん(11年)
朝、友達と一緒に笑いながら登校する愛菜ちゃん(11年)

NHK朝ドラ『なつぞら』で、ヒロインの子供時代を演じ、大絶賛された粟野咲莉。本役にバトンタッチされると“粟野ロス”がささやかれるほど人気者となった。

ドラマに子役の存在は欠かせない。特に朝ドラや大河は主人公の一代記であることが多いので、それこそ新生児の“役者”が必要になることだってある。

それにしても最近は、子役がクローズアップされることが多くなった。

それだけ子役の活躍する場が増えてきていて、また子役自身の演技のレベルアップが顕著だからではないだろうか。

粟野の演技にしても、大人顔負けで涙させられた人は多かった。

以前は、大手の芸能事務所で子役タレントを抱えるところは少なく、所属していたとしても、多くて数名程度だった。子役専門の芸能事務所となると数えるほどしかなかったが、最近は子役タレントの育成に乗り出す大手事務所が増え、子役専門事務所も入れると、都内だけでも実に、100を超える事務所が子役タレントの育成とマネージメントに当たっている。

「言ってみれば“子役バブル”の状態がここ何年か続いています。新たに子役専門事務所を作った大手や老舗の芸能事務所もあります。いま予備軍も含めたら、子役タレントの数は膨大です」(芸能プロ関係者)

たしかに、杉田かおるや安達祐実が活躍していたころに比べたら、注目を浴びる子役は格段に増えたように見える。

なぜ子役タレントが増えたのか?それは、子役でも高いギャラを稼ぐことができるようになったからだという。

「子どもということで、ギャラは安く抑えられていていました。民放のドラマで1本5万円から7万円。NHKはもっと安く、大河ドラマでも2万円ほどです。以前はキャリアを積んでも子役のうちは、それほど上がることはなかったのですが、最近はギャラは格段にアップします。芦田愛菜や鈴木福などは、子役のときでも民放ドラマは1本20万円から30万円。CM契約料も1000万円を超えましたね」(芸能プロ関係者)

12年の芦田の年収は、なんと2億円近かったという。事務所の取り分もあるので全額ではないだろうが、それにしてもすごい額だ。もはや“たかが子役”なんて言っていられない。

芦田愛菜ちゃん、寺田心くんや鈴木福くんら有名子役に囲まれて笑顔を見せる安倍総理(16年)
芦田愛菜ちゃん、寺田心くんや鈴木福くんら有名子役に囲まれて笑顔を見せる安倍総理(16年)

わが子を子役タレントにしたいと思う親が増えるわけだ。そして、その受け皿となる子役専門事務所が増え、大手事務所までが子役育成に乗り出した裏にはそんな事情があったのだ。

ただ、どんな子役だって、大人になる。そのとき果たして人気役者で居続けることができるのか。そこで気になるのが、あの“子役は大成しない”というジンクス。実は、ジンクスとはいっても、まったく根拠がないわけではない。

子役が大人になったとき、子どものときに持っていた魅力、つまり子どもだからこそ持ち得る可愛らしさはなくなる。それによってファンが離れることもある。

次に、本人のやる気だ。未就学児童で、自分の意志で役者を目指す子はどれくらいいるだろうか。たいていは親の意志だ。そんな子どもたちは成長して自我に目覚める年齢になったとき、新しい道を模索し始めることもあるだろう。

人生の早いうちに才能を開花させられてしまうと、その後の才能は伸びなくなり、あるいは止まってしまうこともあるという。また若いうちに成功してしまうと、そこがピークで、あとは下り坂になってしまったり、燃えつきてしまうことだってある。

そして、高額な収入を得るようになって、生活が一変することも。子どもの収入に頼るようになって、親が働かなくなり、その結果、家庭が崩壊してしまった例もあった。

偏差値70以上の中学校を受験する愛菜ちゃん。結果は見事に合格だった(17年)
偏差値70以上の中学校を受験する愛菜ちゃん。結果は見事に合格だった(17年)

 

しかし、今の子役たちは違う。

「まあちょっとはいい気になる子はいますが、今は親やプロダクションが厳しく管理するので、売れたからといって天狗になる子はいませんね。また、子役での成功に満足することなく、あくまで目標は大人になっても役者として通用すること。そのため、常に目標を高く持たせるようにしていますから、燃え尽きることもないです。なので、“子役は大成しない”というジンクスは、もう古いですよ」(子役専門事務所関係者)

お金に関しても、子どもが稼いだお金で生活しようとか、一発勝負に出ようなんて親もいなくなったという。

そして、いま第一線で活躍している人気俳優たちに実は子役出身者が多いことに気が付く。04年、14歳のときに主役を演じた映画『誰も知らない』が第57回カンヌ国際映画祭に出品され、史上最年少かつ日本人で初めて男優賞を受賞した柳楽優弥をはじめ、池松壮亮、染谷将太、宮崎あおい、井上真央、志田未来、神木隆之介たちは、みんな子役出身だ。山本耕史や高橋一生もそうだ。また芦田愛菜や鈴木梨央、加藤清史郎は変わらず活躍し続けている。

そういえば、MCとして大活躍の坂上忍も子役出身者だ――。

 

  • 佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO島颯太、西圭介、鬼怒川毅

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