引っ張りだこ! バイプレイヤー・戸塚純貴はまもなく芸歴10年 | FRIDAYデジタル

引っ張りだこ! バイプレイヤー・戸塚純貴はまもなく芸歴10年

「とつか」じゃないよ「とづか」だよ。

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戸塚純貴(とづか じゅんき)が今、引っぱりだこだ。
力強い瞳に、端正な顔立ちだが、人目を引く派手な印象の持ち主ではない。でも、なぜか彼のたたずまいは作品の中で印象に残る。

前クールの『私のおじさん〜WATAOJI~』(テレ朝系)では自分の仕事しかしない現代風の若者役。そのまま間髪入れずに『不甲斐ないこの感性を愛してる』(フジ系)では美大受験をテーマにした青春群像劇で学生役を演じるために現場に入った。そして休む間もなく、今回『スパイラル〜町工場の奇跡〜』(毎週月 夜10時〜 テレ東系/毎週金 夜9時~ BSテレ東)に出演。苦境に立たされた町工場の息子として、企業再生家である芝野健夫(玉木宏)の情熱に応え、一念発起し営業マンとして葛藤しながら成長する藤村望を演じる。

「多くの作品に携わらせてもらえているのはとても嬉しいことです。でも、今回の『スパイラル』に関しては1話の冒頭が自分のシーンで始まるということで、少なからずともプレッシャーはありました。原作も人気ですし、ファンの期待に応えなくてはという緊張感とともに撮影に入りましたね」

作品の主役は玉木宏なのだが、物語を動かしていくキーとなる人物は戸塚が演じる望ともいえる。芸能界入りしてそろそろ10年になる戸塚。今回の作品でも見られるように、彼は今、若きバイプレイヤーとして確固たる地位を築きつつある。そんな印象もあってか取材中に「真面目な方ですよね」と尋ねると、「マネージャーが大きな声で笑わないように我慢していますよ」と笑い出した。どうやら落ち着いて見えたのはこの取材日が「スパイラル」の記者会見の日で、スーツを着て役に少し入り込んでいたからなのかもしれない。

「演じる上で共演者や現場、衣装とかに受ける影響は大きいです。それによって自分がどう立ち回るか考えます。今回は真面目に見える印象かもしれませんが、実際は割と能天気なタイプです。実は自分が演じる望の中学生時代の回想シーンがあって、すっかり僕はその役も演じると信じていたんです。そうしたら少年時代を演じる役者さんがきちんといらっしゃって……。“あぁ、そろそろ中学生を演じるのは厳しいのか”って、30歳直前になってそんなことに気がつくぐらいですから(笑)。でもこれをきっかけに、単に歳を重ねるだけでなく、年齢がいい味となって人間的に説得力のある俳優になりたいな、と思いました」

味のある、説得力のある俳優になりたいという戸塚、まさに名バイプレイヤーとしての道を歩んでいる。しかし本人は今後演じてみたい作品としてまさかの「ゾンビ作品」をあげた。

「個人的にSF作品が好きで、ゾンビ映画も好きなんです。割と今まで現実的な、本当に周囲にいるような役柄を演じることが多かったので、非日常的な役や作品に憧れますね。ゾンビ役ももちろんやりますよ!」

戸塚のどんな役も柔軟に受け止める懐の深さと、オールマイティに役を演じる姿勢が、今の人気につながっているのだろう。懐の深さと言えば、この取材の撮影時にスーツの衣装で登場してきたので、カメラマンが「女子が好きな、仕事終わりのセクシーなスーツ姿のサラリーマンのイメージで」と声を掛けると、「僕とはかけ離れてるなー」と笑いながらも現場が盛り上がるほどの色気を醸し出してくれた。こちらの想像を超えて様々な表情を見せてくれる戸塚純貴、これから多くの作品で私たちに爪痕を残す俳優になるはずだ。

戸塚純貴(とづか じゅんき)

1992年岩手県生まれ。ジュノン・スーパー・ボーイ「理想の恋人」賞を受賞して芸能界入り。ドラマ、映画、舞台と様々なフィールドで活躍。現在『スパイラル〜町工場の奇跡~』(テレ東系)ほか、『高嶺と花』(フジ)にも出演中。

  • 企画・構成SUPER MIX知野美紀子(SUPER MIX)撮影富田恭透

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