神的美少女・黒木ひかり　本当の卒業前に見せたセーラー服と笑顔

どんな質問をしても黒木ひかりちゃんは、必ず笑いながら答えてくれる。コロコロと弾むような笑い声とともに。きっとこんな子がそばにいたら男子は絶対好きになる。“神的美少女”という彼女についたキャッチコピーにも納得だ。

そんな彼女が『電影少女』（毎週木曜日　深夜１時　テレビ東京）で初の地上波ドラマレギュラー出演を果たした。

「オーディションは、受かるとは思っていなかったんです。モデルのお仕事は多かったけれどドラマの経験は浅いし。でも合格を聞いたときはうれしかった！　“私、運が良いんじゃない!?”って思いました。運が良くなるためというわけではないですけど、いつも極力ポジティブに明るく過ごすことを心がけているんです。そうすればきっと周りの人も楽しい気持ちになるし、結果的に良いことも舞い込んでくるかなって。でも、明るく振る舞いすぎて、“こんなに面白い子だったんだ”って、よく言われます（笑）。お仕事をしたことがない人は、私がおしとやかでおとなしいイメージを持っているみたいなんです」

甘いふんわり系女子の必読ファッション誌「LARME」（ラルム）で活躍する。確かにこの誌面に登場する彼女は、触れたら壊れてしまいそうなイノセントなムードが漂い、おしとやかと言われるのもよくわかる。しかし、今回の『電影少女 VIDEO GIRL MAI 2019』ではクラスメートの朝川由那（武田玲奈）に意地悪く接するイマドキの女子高生・川島杏奈役を演じている。

「『電影少女』は歴史がある作品なのでプレッシャーがありました。それに加えて意地悪な女子高生の役で、表情の演技も求められていて、今でも苦労しています。私はずっとダンスをしていて、身体で表現するのは得意なんです。でも、テレビは顔だけに寄って撮影をすることも多いので、身体表現だけでは対応できなくて。本当に心から役のことを考えて、やっと表情や目にその感情が現れてくるので……。まだまだ勉強しないと、と日々現場で感じています」

また、彼女は表情の表現方法以外に、演技で悩んでいることがもう一つあるという。

「中学２年生の時からお仕事をさせていただいているのですが、当時はまだ言葉の使い方を知らなかったので、周囲の大人から注意を受けることがあって、直す努力をしてきました。でも、今回演じる川島杏奈はイマドキの女の子で言葉遣いが悪いんです。「○○じゃね？」「○○だし」という言い方をするのですが、気をつけていたそれらを、今になって話さなくてはいけなくなって、苦戦しています（笑）。友達に「どうやって発音するの？」とイントネーションの確認をしています。それから、自分は基本的に明るい性格なので、意地悪な顔をするのもちょっと苦手です。なので、菜々緒さんが出演されているドラマを見て、キリッと厳しい表情を参考にさせていただきました」

同世代の女優・俳優が多数いる現場は、互いに学ぶことも、秘めたライバル心を感じることも多いだろう。そんな現場は和気あいあいとしていると話す。

「撮影現場はすっごい楽しいです！　初めて共演させていただく方ばかりなのですが、特に友達の佐竹美優役の新條由芽ちゃんとはおしゃべりばかりしています。最初に彼女から話しかけてくれて仲良くなったのですが、今では私からひたすら話しかけています（笑）。聞き上手の新條さんと、おしゃべりな私で良いコンビです。演技については……あまりしゃべっていないかも（笑）」

日々ビッグスマイルを振りまきながらも、努力を重ねている彼女。これからさらに演技やバラエティ、そしてモデル業も充実させて行きたいと語る。

「高畑充希さんのような女優さんになりたいです。感情を込めて台詞を話し、表情豊かに演じる姿は憧れです。一度お会いしたのですが、もの静かな大人の女性でした。仕事で見せるポップな印象とのギャップが素敵だな、とますます好きになりました。

まだ詳しく言えないのですが、ひとつ大きなモデルのお仕事が決まりました。これまで私が見せて来た表情とは違う、新しい黒木ひかりを表現しています。ぜひ楽しみにしてください。そして、これを糧にしてもっともっとお芝居にも積極的に取り組んでいきたいです」

実はこの春、仕事が忙しくて高校を留年してしまったひかりちゃん。その当時より更に仕事が忙しくなってしまったようですが、学業も新しい仕事も、そのポジティブマインドで乗り切って欲しい！

黒木ひかり（くろき・ひかり）

2000年6月25日生まれ。東京都出身。Abema TVの人気番組『太陽とオオカミくんには騙されない❤』に出演し注目を集める。グラビアアイドルとして雑誌に登場するほか、舞台女優としても活躍。ダンスボーカルユニット「グルービー」のメンバーとしても活動をしている。歌とダンスが特技。現在モデルとして「LARME」に出演中。