夏場所休場の白鵬に相撲協会が下した“もう一つ”の「待った!」 | FRIDAYデジタル

夏場所休場の白鵬に相撲協会が下した“もう一つ”の「待った!」

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巡業で土俵入りする白鵬。元号またぎの連覇は夢と消えた…(19年4月)
巡業で土俵入りする白鵬。元号またぎの連覇は夢と消えた…(19年4月)

5月12日からスタートした夏場所(両国国技館)を休場した大相撲の横綱・白鵬。師匠の宮城野親方によれば、医師からは右上腕二頭筋断裂で全治3週間以上と診断されたという。

新元号「令和」となって初めて迎える本場所。元号またぎ優勝に向けて白鵬は意欲を見せていただけに、各方面からため息が漏れた。

そんな彼が夏場所より先に“休場”していたことがある。
国内最大級のモンゴル祭り「ハワリンバヤル(春祭り)」だ。

「今年もゴールデンウイークの5月4日、5日の両日、東京都練馬区にある光が丘公園で開催され、2日間で5万人が来場する盛況ぶり。来場者の約6割がモンゴル人で、彼らは初来日の際に空港などで「ハワリンバヤル」での再会を誓い合い、この祭りで再会を果たすんです。まさに、在日モンゴル人にとっては、何よりも大切な祭りとなっている。それだけに同胞が集うこの祭りに10年前から参加している白鵬も思い入れが強く、モンゴル相撲を観戦して、ボーズやホーシュル等のモンゴル料理を頬張り、同胞との語らいを、何よりも楽しみにしていたはずなんですが…」(日本に住むあるモンゴル人)

毎年、白鵬が楽しみに参加していたモンゴル祭りに、今年は姿がなかった。
その理由は、意外なところから“待った!”が掛かったという。

「モンゴル相撲が行われる5月4日に来場予定となっていた白鵬の為に、警察をはじめ充分な警備体制を敷いていたのですが、白鵬サイドより突然、『都合がつかないので行かない』との一報があったんです。相撲関係者から聞いた話では、けん責問題や帰化問題を抱える微妙な時期だけに、相撲協会から祭りへの『出場禁止令』が出たようだと。来場者の多くが彼に会えることを楽しみにしていたので、とても残念でしたね」(ハワリンバヤル関係者)

18年の「ハワリンバヤル」の様子。白鵬の隣には元旭天鵬の友綱親方(左)と鶴竜(右)の姿も
18年の「ハワリンバヤル」の様子。白鵬の隣には元旭天鵬の友綱親方(左)と鶴竜(右)の姿も

白鵬に会うため、群馬県から毎年この祭りに参加しているという60台の男性は、「ファンである白鵬関を間近に見る事が出来るイベントだけに、姿が無いのは寂しい」。

また、モンゴル人留学生は「日本に来て半年、モンゴルのヒーローを見るのを、楽しみで来たのに・・・夢が破れた」などの悲嘆の声が会場内に響いていた。

3月の春場所千秋楽で「三本締め」を行い、協会から「けん責」処分を受けた白鵬。イベントに参加すれば、当然のように番記者から「処分の感想」や「帰化問題」に質問が及ぶことは必須。無用な混乱を避けたい相撲協会は、白鵬サイドへ祭りへの参加「禁止令」を出したのか。

はたまた、この時期から5月場所欠場を決めていたのであれば、祭りへ参加は遊びとみなされ揶揄されるだけに自粛策をとったのか。

横綱でオリンピックを迎え、銀座に自分の相撲部屋を構える夢を公言している白鵬。“平成の大横綱”は、「令和」の時代をどのように歩むのであろうか―。

  • 写真長田洋平/アフロスポーツ

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