ロシア新体操金メダル美女「全裸開脚ショー」が世界に拡散!
プーチン政権に刃向かった見せしめ? オルガ・グラツキフの衝撃動画
宙に持ち上げられた女性が、脚を大きく開く。下着すらつけていない一糸まとわぬ姿に、観客からは「ブラボー!」とはやし立てる声。女性は笑顔で応じ、腰を艶(なま)めかしくくねらせた……。
この「全裸開脚ショー」の動画が、世界中に拡散されている。美女は、オリンピックで金メダルを獲得したロシアの元新体操選手オルガ・グラツキフ(30)だ。国の英雄であるアスリートに、いったい何があったのか――。
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「グラツキフが金メダルを獲得したのは、’04年のアテネ五輪です。彼女が15歳の時のこと。新体操団体で、エースとしてチームを引っ張りました」(全国紙記者)
金メダリストとなり、グラツキフの生活は一変する。引退後に政府の要職に就き、セレブな生活を送るようになったのだ。ロシア政治に詳しい、筑波大学人文社会系・中村逸郎教授が話す。
「’06年に、故郷のスヴェルドロフスク州(中西部)の地域青少年政策局長に就任。約1500平方メートルの土地を二つ購入し、親族ぐるみで木材のビジネスを始めます。ベンツを乗り回し、広さ116平方メートルの超高級マンションに住んでいました。年収はロシア人平均の10倍以上、1000万円ほどあったそうです」
人生が暗転したのは昨年末だ。
「スポーツ政策をめぐり、州知事と衝突したんです。『国家が選手を生むのではない。両親が生むんだ』という彼女の発言が問題視されました。日本の感覚では大した内容ではないと思うかもしれませんが、ロシアのプーチン大統領にとってスポーツは国家プロジェクト。国際大会で優勝し国民の愛国心をあおるために、国家予算で選手を育成しています。選手にとっては国家でなく親が重要というグラツキフの発言は、ロシアの政策を完全に否定し、プーチン政権に楯突く発言と受けとめられたようです」(中村氏)
同年11月、グラツキフは税金約2億2500万円を親族のビジネスに流用していたとして突如、国から告訴される。全裸動画が撮影されたのも同時期のようだ。
「日時や場所は不明ですが、彼女は同じく新体操選手の妹とともに欧州の富豪が集まる秘密パーティに参加。全裸で新体操の演技を披露していたようです。政府が動画を入手し、ネット上で拡散するよう仕掛けた可能性が高い。国家に反発したことに対する見せしめです。ロシアのマスコミは、グラツキフを『ふしだらな女性』と批判的に報じています」(同前)
国に刃向かい、悲惨な最期をとげた関係者もいるという。中村氏が続ける。
「ロンドン五輪(’12年)レスリング銀メダリストのクドゥホフは’13年、交通事故で亡くなりました。ドーピング問題を暴露する矢先の事故だったと言われます。反ドーピング機関の元最高責任者のカマエフは、’16年にスキーをしている最中、心臓発作で突然落命。それまで、心臓にはなんの問題もなかったそうです」
反逆者に対し容赦ないロシア。金メダル美女グラツキフも、国家プロジェクトの犠牲者となったようだ。
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『FRIDAY』2019年5月24日号より
写真:ロイター/アフロ