「シャブ汚染」経産省キャリア28歳容疑者が覚せい剤密輸で逮捕! | FRIDAYデジタル

「シャブ汚染」経産省キャリア28歳容疑者が覚せい剤密輸で逮捕!

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4月30日、築地署から送検される西田容疑者。手錠につながれたまま、顔を伏せる様子もなく報道陣を一瞥した
4月30日、築地署から送検される西田容疑者。手錠につながれたまま、顔を伏せる様子もなく報道陣を一瞥した

「今回の事件では容疑者は約22グラムの覚醒剤を密輸している。これは実に、500回以上の使用量です。個人だけで使うには、あまりに多すぎる。密輸した違法薬物が容疑者を起点に国内で出回っていた可能性すらあります」(元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏)

経済産業省のキャリア官僚が、まさかの覚醒剤密輸――。そんな衝撃的な事件が発覚したのは4月29日のことだった。

麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたのは、西田哲也容疑者(28)。東大工学部を卒業して経産省直轄の資源エネルギー庁に配属、現在は同省の製造産業局・自動車課の課長補佐を務める超エリートだ。

「今回、西田容疑者は米・ロサンゼルスから国際スピード郵便でクスリを取り寄せていました。覚醒剤はファッション誌の袋とじの中に隠されていたようです。その荷物が成田空港に到着したのが4月15日のこと。東京税関はすぐに覚醒剤を発見して、警察に通報しました。そこから警視庁が覚醒剤を別のモノにすり替え”泳がせ捜査”に乗り出した。最終的に西田容疑者が問題のファッション誌を自宅で受け取ったところを現行犯逮捕した、というわけです」(全国紙社会部記者)

西田容疑者が密輸した覚醒剤を末端価格に換算すると、130万円以上にもなるという。前出の小川氏はこう指摘する。

「国内で違法薬物を手に入れようとすると、必ず売人を介することになります。そうすると、もし捜査の手が伸びた際にどこで自分の名前が浮上してしまうか分からない。その点、『EMS』などの国際スピード郵便はおびただしい数が日本と120ヵ国以上の間を絶えず行き来している。しかも雑誌などの書籍類は怪しまれずに通過しやすい。その辺りの手口は非常に手慣れていると感じます」

西田容疑者の常習的とも受け取れるクスリの密輸をみると、霞が関にも”シャブ汚染”が広がっているのではないか、そんな疑念すら湧いてくる。暴力団を始めとする反社会的勢力とのつながりにも直結する薬物犯罪に官僚が関わっているとしたら、まさに異常事態だ。

薬物常習者の行動はネズミの生態にたとえられる。それは、群れをつくって縄張りを設け、外敵から身を守ること。「ネズミ1匹見たら周囲に10匹潜んでいると思え」と言われる所以である。国家中枢の官僚組織にシャブ中の群れがあったとしたら、国家存亡の危機といえよう。

今回の事件を受けて経産省は「誠に遺憾。捜査に最大限協力し厳正に対処する」とコメントした
今回の事件を受けて経産省は「誠に遺憾。捜査に最大限協力し厳正に対処する」とコメントした
西田容疑者は経産省に勤める現役官僚として大学のOB紹介ページにも登場。写真は東大HPより
西田容疑者は経産省に勤める現役官僚として大学のOB紹介ページにも登場。写真は東大HPより

『FRIDAY』2019年5月24日号より

  • 写真蓮尾真司、アフロ(経産省)

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