ミュージシャンなら平気!? 渋谷すばるに見るジャニーズ“忖度”
18年いっぱいで、ジャニーズ事務所から独立した関ジャニ∞の元メンバー・渋谷すばる。4月26日には自身のホームページで、早くもソロデビューすることを発表した。
「渋谷は個人レーベルを立ち上げるのですが、大手レコード会社のワーナーミュージックが全面的にバックアップ。つまり、メジャーでの“再”デビューが決定したということです」(スポーツ紙記者)
今年の秋にはCDが発売される予定だとか。それにしても、ジャニーズ退所から、わずか4か月での発表。しかも、メジャーレーベルからの再スタートだ。
「ワーナーといえば、ジャニーズを辞めた元SMAPの稲垣吾郎と香取慎吾、草彅剛の3人が18 年から在籍しています。彼らがスペシャルサポーターを務めるパラリンピックの開会式などでは、ワーナー所属の大物外国人アーティストとのコラボが計画されていると言われていますよ」(音楽専門誌デスク)
ちなみに、ワーナーに所属していた山下智久は、18年に元SMAPのメンバーが在籍したほぼ同じタイミングで、ソニーミュージックに移籍している。
「それまで、ジャニーズ脱退者の受け皿となっていたのが、“ジャニタレ”が在籍していなかったユニバーサルレコードでした。元KAT-TUNの赤西仁や田口淳之介(18年11月契約終了)、また17年からは田原俊彦も在籍しています。ところが、18年に『KING&PRINCE』がユニバーサルからデビューしたことで、状況が変わってしまいましたね」(前出・音楽専門誌デスク)
元SMAPの3人をはじめ、ジャニーズ事務所を辞めると、民放テレビ局には今までのように出演することは難しい。だが、レコード発売であれば、メジャーで活動できる可能性は格段に広がってくる。
「ワーナーにしても、ユニバーサルにしても、外資系のレコ―ド会社なので、たとえ“お偉いさん”にジャニーズ事務所と仲のいい人がいても、『それと、契約は別』という考え方。つまり、商売になるのだったら、忖度せずに在籍させるんです。逆に田口のように、売り上げを伸ばせないアーティストはドライに切られてしまうこともあります」(音楽プロデューサー)
特に最近はレコード業界全体でCDの売り上げが低迷。知名度が高く、まとまったセールスが望める元ジャニーズのアーティストは、ノドから手が出るほど欲しはずなのだが…。
「ですが、日本のレコ―ド会社は、やはり今でもジャニーズの目を気にしてか、辞めた人間はなかなか在籍させようとしない。光GENJIの諸星和己は、独立後は自身が設立したインディーズレーベルで活動していますし、トシちゃんもユニバーサルと契約するまでの11年間は、インディーズでした。ですが、ここ数年前からは、人気さえあれば、外資系レコード会社がメジャー契約してくれることが分かっていますので、これからはアーティスト志向の強いジャニーズタレントは、独立するケースは多くなると思いますよ」(前出・音楽プロデューサー)
関ジャニ∞だけでも、渋谷に続き“錦戸亮も独立するのでは”と報じられた。まだまだジャニーズ事務所から飛び出すアーティストは続きそうだ―。
PHOTO:山田宏次郎