<figure id="attachment_48708" aria-describedby="caption-attachment-48708" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ac46a9a4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/231bee4dc411628f9417f1ba88c11646.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-48708" class="wp-caption-text">全国ツアー中止に、山田涼介も心を痛めているに違いない（18年）</figcaption></figure>
《デビュー以来継続して参りましたアリーナ会場でのコンサートを本年は見送らせていただきます》
５月19日に、異例の全国ツアー中止を発表したアイドルグループの『Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ』。ジャニーズ事務所によれば、一部の熱狂的なファンによる迷惑行為が原因だという。
５月16日にも、ジャニーズ事務所は公式サイトで『公共交通機関利用マナーに関するお願い』を出している。その３日後に『Ｈｅｙ！Ｓａｙ！―』のツアー中止を発表し、ファンの間では動揺が広がっている。
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「昨年９月に、Ｋing＆Ｐrinceの出待ちファンが、仙台駅で彼らの乗った新幹線に殺到し、発車が７分間遅れるというトラブルが発生しました。ジャニーズ事務所としては、一般人を巻き込んだ迷惑行為に、かなり神経を尖らせていました。その後、再三にわたり、ホームページなどでファンへ注意を呼び掛けていましたが、改善されることはなかったですね」（スポーツ紙記者）
ホームページで公開されている迷惑行為には、 
・飛行機、新幹線でタレントに近い席を取り、立ち上がって覗き込む行為 
・タレントに故意にぶつかったり、抱きついたりする行為 
・スタッフに向けてエアガンを発砲する行為 
など、驚くような事態が羅列されている。
<figure id="attachment_48709" aria-describedby="caption-attachment-48709" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d8c4b367"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/672ad87ca1104c56d81f82bcf0fd7791.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-48709" class="wp-caption-text">アイドル活動だけでなく、『めざましテレビ』（フジテレビ系）などでも活躍する伊野尾 慧（18年）</figcaption></figure>
熱狂的なファンがお目当てのタレントを追いかけることが、結果として一般人への迷惑行為となってしまう。それが、“ジャニーズ”というブランドを傷つけることになり、厳しい決断をした一因となっているのは間違いないだろう。
だが、それ以上に深刻な事態が起こっている。
「過剰ともいえる熱心なファンからの付きまとい行為に、タレントが“耐えられない”と悲鳴を上げるケースが多くなったんです。精神的に追い詰められ、それが“アイドル”という職業を辞める原因になってしまうこともありますからね」（芸能プロ関係者）
18年11月に関ジャニ∞のメンバーである大倉忠義がブログで、カバンの中に物を入れられたり、食事に行くと特定のファンが付いて来るなどの迷惑行為を挙げた上で、
《そろそろ限界だ》
と、悲痛な叫びを上げている。
<figure id="attachment_48710" aria-describedby="caption-attachment-48710" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7608b0eb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/a3d0ffc2fb67c91a6afa447cf78b5229.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-48710" class="wp-caption-text">『半沢直樹』（TBS系）や『SUITS／スーツ』（フジテレビ系）など、役者としても存在感示す中島裕翔</figcaption></figure>
例えば、引っ越したばかりのジャニーズタレントを、仕事終わりに自宅まで追跡取材する。何とか家まで追いかけることに成功すると、すでに数人のファンがそこに居るということを、何度か経験したことがある。
「熱狂的なファンの付きまとい行為は年々、過激化しており、事務所が飛行機や新幹線を予約すると、すぐにその便が満席になるという事態もたびたびあったそうです。つまり、そういうファンの“横のつながり”は、恐ろしいほど強い。そんな付きまとい行為に、事務所としては所属タレントの大量離脱につながると危機感を強めたのでしょう。まだ発表していないとはいえ、満席が当たり前の全国ツアーを中止するというのは、何十億円という利益を捨てるということ。それでも、ここで中止という決断をすることで、迷惑ファンに警告しなければ、多くの所属タレントが精神的に潰れてしまうという、切羽詰まった状況にまで追い詰められているということでしょう」（前出・芸能プロ関係者）
鍛え抜かれたダンスと歌。そしてスケールの大きい演出。ジャニーズのコンサートを楽しみにしている人は日本国中にいる。ごく一部のファンによってその機会が失われることは、タレント自身が一番、悲しい思いをしているのではないだろうか…。
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埼玉県さいたま市出身。夕刊紙、女性週刊誌を経て現職。テレビやラジオなどにも出演中

荒木田 範文

川上孝夫

突然の全国ツアー中止を発表した『Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ』。その原因は、一部の熱狂的ファンによる、一般人をも巻き込んだ迷惑行為だという。ただ、それ以上に深刻な問題がはらんでいるという。

Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰツアー中止で見えたジャニーズの“病巣”

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