人が遠隔操作する「家事支援」ロボットが、普及しそうな3つの理由

「女優・奈津子のプライベート家電ライフ」 家事支援ロボット編

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家事支援サービスは成長市場

家電女優の奈津子です。皆さん、仕事と家事の調整うまくいっていますか。私は全然ダメダメです……。そんな私のような存在が少なからずいるのか、家事支援サービスの市場規模は現在906億円、2025年には2176億円にまで達する見込みと、成長市場として期待されているそうです。しかし、人材不足という要因から、「DMM Okan」や「カジアル」などサービスの終了を余儀なくされるケースもあります。

そんな業界に彗星のごとく現れたのが、人手ではなく“ロボット”で家事支援を行なうサービス。SF映画の世界のようなことが本当に可能なのか……? 絶賛ワークライフバランスの調整に悩む、新妻の奈津子が、さっそく詳しく取材してきました!

Ugoの身長は約110cmで最長で約180cmまで伸びるそう。重さは約72kg。サイズは45(幅)×66(奥行き)×110(高さ)cm。カメラやセンサー、マイク、スピーカーなどを備え連続稼働時間は約4時間

こちらのロボットは、人間がオペレーターとなり遠隔で操作を行うことができる「Ugo(ユーゴー)」というロボット。開発に取り組んでいるのが「Mira Robotics」という会社の発起人、代表取締役CEOの松井健さんだ。なぜこのようなサービスを思いついたのでしょうか。

「以前から、スマホプリやIoTデバイスの開発を行なっていたのですが、遠方に住む祖母から何度か家事に関する頼まれ事をしたことがありました。この経験をきっかけのひとつとして、“ユーザーの家事の負担を減らすこと”を目的として遠隔ロボットの開発を始めました」(松井さん)

CEOの松井健氏は、2018年に「Mira Robotics」を創業した

「一般的な家庭で、人が家事に割く時間はおおよそ週8時間、月に換算すると約32時間と言われています。この膨大な労力が、ロボットにより少しでも省ければ、他の有意義なことに充てられる。きっと日本全体の生産性だって上がるはずです」(松井さん)

た、たしかに……! これだけの余暇ができれば、ゲームや漫画、趣味にもっと多くの時間を割けるではないかっ。

期待に胸が膨らむなか、さっそくUgoが洗濯物をカゴから取りだして竿に干す動作と、衣類を畳む動作のデモンストレーションを見せてもらいました。

↑洗濯物を「干す」編

↑洗濯物を「畳む」編

うおおぉぉぉ…! オペレーターのコントローラーの動きと連動して、2本のアームで器用に衣類を畳み、身長を伸ばしたり縮めたりしながら洗濯物をしっかりと干せています。す、すごい! 何より、ロボットの表情がめちゃくちゃ愛らしい……!

実際に4人家庭の洗濯物を干すとなると、所要時間は、人手で平均15~20分、こちらUgoだと約60~80分を要します。まだまだ開発途中ということもあり、時間はかかってしまいますが、短縮できるように技術開発に励んでいるそうです。

しかし大切なのは、家主が不在の時間を有効活用できるということ。ルンバや食洗機が人気なように、“外出中に家事を確実に終わらせておけること”は重要ですよね。

現在のところ、提供できる家事サービスは「洗濯」が中心だそう。2020年5月からの本格的なサービス開始を目指して、今年8月頃から一般家庭への実地テストを行う予定です。AIも搭載しているUgoは、テストを通じて様々な家庭の家事事情や間取りを学ぶことで、動作がよりスムーズになっていくそうです。

また、現状は2本指のアームがデフォルトですが、将来的にはブラシやモップを付属した掃除用のアームや、調理用のアームなど着脱可能なアタッチメントも展開予定。なんという未来感……。

アームで持ち上げる事できるのは1~1.5kg。濡れたタオルなども難なく持てるそうです

ここで気になるのは、プライバシー管理。遠隔操作といえども、他人に自分の部屋を見られることに抵抗はあります。ご安心あれ。オペレーターは許可無くUgoを操作できないのはもちろん、侵入不可能なエリアを設定することも可能。搭載されているカメラには「プライバシーフィルター」機能があり、映像をそのまま表示するのではなく、オペレーター側には書類の細かい文字や下着のディテール、人の顔などはぼかして映すなどの配慮をしています。

よかった……。自分の間の抜けた表情や、洗濯物の下着を見られたら気まずいですもんね。

肝心の利用料はおいくら?

「料金は、月額2〜2.5万円を想定しています。利用者は契約後にUgoを自宅にレンタルという形で常在させておき、専用のスマホアプリを使って時間単位で家事を依頼。それを受けたセンターにいる専門のオペレーターが遠隔操作をする仕組みです。通常の家事代行の場合、しっかり活用すると月々5〜10万円ほどかかる場合もあるので、それと比べると手のだしやすい価格ではないでしょうか」(松井さん)

オペレーターから見える操作画面(画像は開発中のものです)

ここまでの説明を聞いて感じたのは、従来の家事支援サービスのハードルになっていた「他人が家にはいる抵抗感」をクリアしている点、また「留守中のプライバシーへの不安」が守られている点、一般家庭に浸透した場合、人間による家事支援サービスよりも手の届きやすい料金設定が想定されている点。この3つが魅力的かつ普及しそうな理由に感じました。

また、ロボットを操作するオペレーターの育成は今後、人材派遣会社の「パソナ」と連携して進めていくそうです。Ugoによって、「家事代行オペレーター」という新しい職業も生まれるかもしれませんね。

いつの時代も最適解を導きだすのが難しい「ワークライフバランス」の調整。ロボットの力を借りることで解決できるようになる未来も近いのかもしれません。

 

<奈津子プロフィール>

女優・タレント。SDN48在籍中、秋葉原の町で家電に興味を持ったことをきっかけに猛勉強して家電製品アドバイザー ゴールドグレードを取得。現在は9本の連載に加えてFM東京「Skyrocket Company」内「家電で快適! 生活向上委員会」コーナー(毎週火曜18:10頃)、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団 」(毎週火曜 20時54分)にレギュラー出演中。

奈津子 亜希子 オフィシャルブログ「ナツアキブログ」、ツイッター:@natsuko_twins、Instagram:@natsuko_kaden

Photo Gallary4

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