結城海斗君はダルビッシュを超えられるのか
大阪・羽曳野出身の天才投手16歳 中学卒業していきなり米国へ
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「スプリットにスライダー、カーブと、多彩な変化球を持つ。中学時代のダルビッシュより、能力は上でしょう」
こう話すのはカンザスシティ・ロイヤルズの国際スカウト、大屋博行氏だ。
大屋氏が絶賛するのは、ロイヤルズとマイナー契約を結んだ結城海斗(ゆうきかいと)投手。今年3月に中学を卒業したばかりの16歳だ。ダルビッシュと同じ大阪府羽曳野(はびきの)市出身で、高校に進学せずいきなり渡米しメジャーに挑む。所属していた「河南リトルシニア」の福田正穂監督が語る。
「中学1年の時から身体も大きく(現在身長188cm、体重73kg)、変化球のキレが他のコと違った。全国の有力高校から、多数のお誘いをもらいました。転機は中学2年の時です。日本代表として米国に行き、メジャーの試合を観戦したんです。そのスゴさを目の当たりにし、憧れを強めたようですね。毎試合前に必ず『絶対に抑えてみせます』と言うほどの強気な性格も、メジャー向きでしょう」
課題は速球だ。前出の大屋氏が話す。
「変化球をいかすためにも、速球を磨いてほしい。今は140km台の速球が150km台になれば、メジャーの強打者相手でも十分通用するでしょう」
現在、英語を猛勉強中の天才投手は8月にも渡米する予定。来季はルーキーリーグに入りメジャーに挑戦する。