始動!貴乃花の道場はガチンコ改革を実現する“鷹の穴”になる!

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政界進出や兄弟仲直り、絵本作家デビューなど、相撲以外の話題も豊富な貴乃花(19年)

元貴乃花親方の貴乃花光司氏がついに動き出した。

と言っても、政界進出ではない。

5月10日、所属事務所のホームページで一般社団法人『貴乃花道場』の設立を発表。19日には都内のホテルで『貴乃花御縁会』と題したお披露目のパーティを開催した。

同ホームページによれば、道場設立の目的は
《この法人は、我が国の国技である相撲道に由来する伝統文化の核心を具現化して学び、経験することにより『健全な身体・人間味ある豊かな心・逞しく生き抜く精神力』をもつ青少年を育成すること、ならびに『相撲道の心』を多様な文化と融合することで、国内外に伝えて普及・発展していくことにより、世界の人々が身体的にも精神的にも豊かで充実した人生を営むことに寄与する》
とある。

具体的にはどんなことをする道場なのか?

「“相撲道に由来する伝統文化の核心を具現化”とありますから、普通に考えたら、柔道や空手、剣道などを学ぶ道場と同じように技を含めて相撲のすべてを学ぶ場所と考えていいでしょう」(スポーツ紙記者)

相撲にも他のスポーツと同じようにアマチュアとプロが存在する。プロは言わずと知れた大相撲だ。各部屋に所属している力士が、他部屋に出稽古に出かけることはあっても、基本的に部屋以外の場所で練習を積むということはない。

しかし学生相撲などのアマチュア力士やこれから大相撲を目指している人はどこで練習しても問題はないわけだ。彼らにとって、名力士から技を学び、磨くことができるのは願ってもないことだろう。

『貴乃花道場』がプロフェッショナル力士養成所となるのか?

そんな話を聞いて、格闘技ファンが頭に浮かべたのはあのジムだった。

 

それは1950年代にイギリスのランカシャー地方・ウィガンで、ビリー・ライレーが開いた『ビリー・ライレー・ジム』だ。ビリー・ライレー・ジムの出身者はショー的要素の強いアメリカンプロレスとは違い、シュートレスリングを得意とした。プロレスファンの間では有名だが、倒されても倒されても、蛇のようにしつこく攻撃をかけ続けるファイトスタイルが特徴的であったことから、ライレーのジムはやがて『スネーク・ピット(蛇の穴)』として恐れられるようになった。

劇画『タイガーマスク』では『虎の穴』となっているジムのモデルであり、あの名レスラーとして呼び名も高い、カール・ゴッチを始め、ビル・ロビンソン、レス・ソントンやダイナマイト・キッドなど数々の実力派レスラーを世に送り出している。

『貴乃花道場』も相撲道に特化した、『スネーク・ピット』のような道場になるのではないかと、期待するファンは多い。さしずめ『鷹(貴)の穴(ホーク・ネスト)』といったところだろうか。

貴乃花が目指した“真剣勝負”のガチンコ相撲をみっちり叩き込まれた力士たちが、羽ばたいていき、やがて大相撲で活躍する……。

もし、そんなことが実現できたら、「貴乃花イズム」を受け継いだ弟子たちがガチンコ勝負に徹し、大相撲は大きく変わるだろう。今よりもっと面白くなって、新たなファンも増えると思われる。

あるいは、『貴乃花道場』のような道場がいくつもできて、空手のように流派を越えて大会が開かれるようになれば、現在の大相撲とはまた違う楽しみ方もできる。

貴乃花の悲願だった“大相撲改革”に一歩踏み出した――

 

  • 佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO原一平

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