「紀州のドン・ファン」一周忌で一堂に会した”重要参考人”たち

幼な妻Sさんが参列も、30億円の遺産相続は一向に進まず

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夫の墓に手を合わせるSさん。近況や相続の話し合いについて、本誌記者が問いかけたが、無言を貫いた

5月18日正午前、小雨降る和歌山県田辺市内の古刹の前に、一台のタクシーが停まった。後部座席のドアから降りてきたのは、喪服姿の女性。丸い縁の大きな眼鏡にマスクを着けて変装しているが、その抜群のスタイルまでは隠せない。紀州のドン・ファンこと和歌山の大富豪・野崎幸助氏(享年77)が愛した幼妻・Sさん(23)だ。出迎えたボディガードのような男女に連れ添われて、Sさんは寺の中へと入っていった。

現在は東京で暮らすSさんが久々に和歌山を訪れたのは、昨年5月24日に田辺市内の豪邸で怪死を遂げた夫の一周忌法要のためだ。「マスコミにはバレたくない」というSさんの希望で、野崎氏の一族が眠る菩提寺とは関係のない別の寺で法要は行われた。

Sさんは野崎氏の兄弟やその子息など、親戚らに案内状を送ったが、法要に訪れたのは兄夫婦とドン・ファンが経営していた酒類販売会社の元ゼネラルマネージャーの男性だけだった。

寺での法要を終えた後、同じ田辺市内にある野崎氏の墓に手を合わせたSさん(上の写真)。一周忌法要の後には出席者で食事をするのが一般的だが、この日はそれもなく、Sさんは滞在先のホテルへと足早に戻っていった。

出席者がSさんを含めてわずか4人だけだったのは、こんな事情があるのかもしれない。

「他の遺族も和歌山には来ていましたが、法要には参加しなかった。おそらく、遺産相続の話し合いが一向に進んでいないのに、すべて弁護士に丸投げで自分は東京に帰りっぱなしのSちゃんに会いたくなかったんちゃいますかね」(野崎氏の会社関係者)

30億円を超えるともいわれる野崎氏の遺産をめぐっては、こんな新たな動きもある。

昨年8月、”ドン・ファンの友人”を名乗る人物から、突如として和歌山家庭裁判所に提出された野崎氏の「遺言書」。それについて、Sさんをのぞく遺族で話し合いが行われ、和歌山家庭裁判所に「不服申し立て」を近々に行うことが決まったというのだ。事情をよく知る、野崎氏の知人が言う。

「ドン・ファンの遺言書は、〈いごん〉と平仮名で銘打たれたA4の紙に、〈個人の全財産を田辺市にキフする〉という文言がなぜか赤字で書かれていた。ドン・ファンは生前、役人を毛嫌いしていたから、田辺市に寄付するという内容はおかしいと考え、野崎氏の遺族は不服申し立てを行うことを決めたのです」

遺産相続を巡る争いは、今後、ますます混迷を深めていくことになりそうだ。

一方で、気になるのは事件の捜査状況。事件から1年が経過したいま、和歌山県警は犯人逮捕に向けついに手応えを得ているようだ。

「県警は捜査1課内に新たな『ドン・ファン怪死事件担当チーム』を結成し、改めて関係者を徹底的に洗っています。野崎氏の死因は、覚醒剤の多量摂取による中毒死。重要な手がかりとなるのは覚醒剤の入手ルートですが、県警の捜査関係者は最近になり、『目星はついている』と自信を見せています」(全国紙和歌山担当記者)

どうやら和歌山県警は、覚醒剤は大阪から持ち込まれたと見ているようだ。というのも、和歌山県警から捜査協力を依頼されたのか、大阪府警がドン・ファン事件の捜査に乗り出しているからである。野崎氏と親交の深かった和歌山県内の商店主が言う。

「今年に入り、突然、『大阪府警です』と名乗る刑事が訪ねてきました。社長の交際相手だった女性のことをしつこく聞いていきましたね。その人は、『元ヤクザの女房』だとか『薬物中毒』だったとか噂のあった人です」

一周忌を迎えたことで、事件は再び注目を集めている。迷宮入りだけは、許されない。

婚約する直前の野崎氏とSさん。後ろのベンツは現在、Sさんが所有し、東京で乗り回しているようだ
本誌未掲載カット 「紀州のドン・ファン」一周忌で一堂に会した”重要参考人”たち 野崎氏の墓に手を合わせたSさん
本誌未掲載カット 「紀州のドン・ファン」一周忌で一堂に会した”重要参考人”たち 出迎えたボディガードのような男女に連れ添われるSさん

『FRIDAY』2019年6月7日号より

  • 撮影加藤 慶(一周忌法要)

Photo Gallary4

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