大阪「覚せい剤ヤミ市」潜入撮 誰でも買える驚きの実態

警察が知らん顔するシャブ売買を見た!

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石鹸などを売っていた女性店主。取材を試みたが、「ソープ、ソープ(石鹸のこと)」と呟くだけだった

大阪市内の某所で、覚醒剤が堂々と売買されている――。本誌がそんな情報をキャッチしたのは、6月下旬のことだった。触れ込みは、誰でも簡単に、しかも警察の目を気にすることなく、安全に取り引きできるというもの。果たしてこの法治国家・日本にそんな無法地帯が存在するのか。真相を確かめるべく、本誌記者は潜入取材を敢行した。

日曜日の深夜3時、記者はシャブ売買が行われているという大阪市内のある裏路地へ向かった。わずか100mほどの道にゴザが広げられ、裏DVDや偽ブランド品、精力増強剤、睡眠薬や湿布、衣類などの横流し品が所狭しと並んでいる。20ほどある露店を一周すると、明らかに何も販売していない4~5人の強面がたむろしていた。

「何売ってるんですか?」


「シャブや、シャブ。上物やで! 1グラム3万5000円、ハーフで1万8000円、パケ(ビニールに入った少量の小分け)で1万円や。混ぜものなしのピュアで間違いない。効きが良いから、やり方間違えたら死ぬよ」

ひとまず、「パケを見せてください」と伝えると、売人は封筒を取り出した。中に吸引用のストローと覚醒剤が入っていることを確認してから、丁重に購入を断る。

「何しに来たんじゃボケ! いてまうぞ!」

売人軍団から離れ、周囲を観察すると、露天市には徐々に人が増えてきていた。若いカップルに声をかけると、「クラブ帰りで、これから家に帰って一発決めようと思って」と言う。彼らの他にも覚醒剤購入目的で訪れている人は多数いた。客によると、ヤミ市は毎週日曜日の深夜3時から夜明けまで開かれているとのことだった(雨天中止)。

ゴザを広げる〝店主〟の面々も、実にバラエティに富んでいた。高齢者に中年夫婦。セクシーな服装で雑多なモノを売っている若い女性の姿もあった。

取材を重ねるなかで、記者は市の「元締」と呼ばれる人物との接触に成功。彼の証言から見えてきたのは、覚醒剤売買の驚くべき実態だ。

「ここは、コカインとヘロイン以外は何でも買える。葉っぱ(マリファナ)やケミカル系に、冷たいもの(覚醒剤)。販売が行われるようになったのは、5年ほど前からや。元々近辺では、ドライブスルーでシャブの販売が行われてたけど、警察の目が厳しくなり、むちゃくちゃする輩も増えた。それなら管理しようということで、ここらを縄張りにしてる指定暴力団の管轄のもと、1ヵ所で売るようになった。売人は組に約5割の場代を納めている。
なんで逮捕されないかって? 厳密にいえば、1年に1回だけ大型検挙があるんや。ただ、そのときも警察から、『何月何日にガサが入る』と組に連絡が入る。それで、組から何人か差し出して終わりや。つまり、警察と組はズブズブの関係なんや。ここでは、お上も見て見ぬふり。そうじゃないとここまでオープンにできるわけないやろ。だから、客も安心して買いに来るんや」

実際、取材中にパトカーが2度ほど通過していったが、ヤミ市にはまったく関与せずに素通りしていった。

覚醒剤売買、暴力団との関係について本誌が地元警察に問い合わせたところ、「本件についてはお答えできません」との回答だった。元兵庫県警刑事の飛松五男氏が言う。

「私は地元警察のこともよく知っていますが、ヤミ市を把握していないなんてことはあり得ません。何年も前から問題になっていることですからね。取り締まらないのは、癒着しているからに他ならない。覚醒剤は人間を廃人にしてしまう中毒性もさることながら、背後には100%暴力団がおり、その資金源になっている。それを見逃しているなんて、言語道断。大阪のみならず、日本の警察全体の問題です」

無秩序に売買が行われている大阪「覚醒剤ヤミ市」。仮にその実態を知りながら警察が対策を行っていないとしたら、日本の闇は相当深い。

記者が取材中、パトカーが見回りに来たが、なぜか素通り。覚醒剤の売人たちもまったく動じていなかった

睡眠薬や湿布など、あらゆるモノが手に入る。「ほとんどが生活保護受給者の横流し品や」(店主の一人)

 

Photo Gallary3

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