ネコ100匹が大阪地震で消えた!
いまだ戻らない「家族」たち 大阪北部地震により失踪したネコたちはいま
「地震の後、網戸が破れていてトラ(ネコ)がいなくなっていました。待っている間は辛くて、夢の中でも探しているくらいでした。見つかった時は泣くと思っていましたが、笑顔になりました。おったー! って。トラが帰ってきてくれて本当に良かったと思っています」(大阪府池田市に住む平岡美保さん)
大阪北部地震の影響で、実は知られざる社会問題が生じている。なんと多数のネコが揺れに驚いて逃げ出し、そのまま失踪しているのだ。下の写真は未だ行方不明のネコたち。大阪府、京都府、滋賀県など被害地域の保健所によると、地震があった6月18日前後で行方不明になったネコは100匹を超える。帝京科学大学生命環境学部の加隈(かくま)良枝准教授はこう話す。
「ネコは環境に依存する性質が強いので、普段の環境下でビックリすることが起こると、そこは危険なので戻りたくないと本能的に考えてしまうのだと思います。しかし、そうなると混乱して外を徘徊することになり、家に戻りたいのに戻れない状態になってしまいます」
もし災害時に飼い猫が逃げ出してしまった場合はどう対応するべきなのか。新潟動物ネットワークの岡田朋子氏が語る。
「新潟県中越地震や東日本大震災では、行方知れずになったネコは、ほとんどが家の近くに隠れていました。もし災害などで姿を見せなくなっても、基本的には家の近くにいるので、水や餌を置いておけば飢えを凌ぐことができると思います」
あなたの愛猫はきっとすぐ側にいる。まさかの時も諦めずに探してみよう。
くろちゃん(サビ猫・茨木市)
チャオくん(サバトラ猫・箕面市)
レンくん(アビシニアン・茨木市)
写真:保護猫カフェ かぎしっぽ(6枚目) ジャパンロストペットレスキュー(7枚目)