警察総動員でトランプ大統領を守ったもう一つの「オトモダチ作戦」
令和初の国賓として来日したVIPを日本の警察官たちはどう守ったのか
どこへ行っても警官だらけ 過剰接待の見返りはあるのか
5月25日から28日まで、東京の中心街は、異様な物々しさだった。トランプ米大統領(72)が移動するたびに50台近い車列が動き、通行止めが発生する。夕食をとった炉端焼き店前には仮設のトンネルができ、赤絨毯が敷かれた。
ジャーナリストの大谷昭宏氏が語る。
「大相撲観戦では、升席を取っ払って、ど真ん中に観覧席を作った。おもてなしというより、こびへつらっていたと捉えられても仕方ない。欧米メディアが『安倍首相はひたすらお追従していた』と報じましたが、その通りとしか言えません」
28日の横須賀訪問では、トランプ大統領は日本がF35戦闘機105機を将来的に配備すると発言した。大谷氏が続ける。
「あれは1機140億円もかかる。1兆4700億円も押し売りされているわけです。過剰な接待をした挙げ句、日本政府は何も得るものはなかった。貿易不均衡、特に農産物に対してのムチャな要求を退けたいという日本側の意図に対して、米側が応じたのは、(安倍政権に不利にならないように、日本の)選挙後までは、発言を控える、ということだけでした」
特撮ドラマで活躍したウルトラ警備隊は宇宙怪獣との戦闘が主な任務だった。トランプ警備隊の任務は何を守ることが本当の使命だったのか。トランプは日本にとって怪獣か真のトモダチか。その答えは歴史が審判を下すことになる。





「トランプ見物」に押し寄せた人々




離日直前、「またすぐ来るぜ!」とツイート

『FRIDAY』2019年6月14日号より
写真:JMPA、鬼怒川毅(JMPA)、時事通信撮影:蓮尾真司、濱﨑慎治、坂口靖子