警察総動員でトランプ大統領を守ったもう一つの「オトモダチ作戦」

令和初の国賓として来日したVIPを日本の警察官たちはどう守ったのか

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5月26日、国技館で三役の土俵入りを仏頂面で眺めるトランプ大統領とメラニア夫人。周囲を日米の警備員が固めた

どこへ行っても警官だらけ 過剰接待の見返りはあるのか

5月25日から28日まで、東京の中心街は、異様な物々しさだった。トランプ米大統領(72)が移動するたびに50台近い車列が動き、通行止めが発生する。夕食をとった炉端焼き店前には仮設のトンネルができ、赤絨毯が敷かれた。

ジャーナリストの大谷昭宏氏が語る。

「大相撲観戦では、升席を取っ払って、ど真ん中に観覧席を作った。おもてなしというより、こびへつらっていたと捉えられても仕方ない。欧米メディアが『安倍首相はひたすらお追従していた』と報じましたが、その通りとしか言えません」

28日の横須賀訪問では、トランプ大統領は日本がF35戦闘機105機を将来的に配備すると発言した。大谷氏が続ける。

「あれは1機140億円もかかる。1兆4700億円も押し売りされているわけです。過剰な接待をした挙げ句、日本政府は何も得るものはなかった。貿易不均衡、特に農産物に対してのムチャな要求を退けたいという日本側の意図に対して、米側が応じたのは、(安倍政権に不利にならないように、日本の)選挙後までは、発言を控える、ということだけでした」

特撮ドラマで活躍したウルトラ警備隊は宇宙怪獣との戦闘が主な任務だった。トランプ警備隊の任務は何を守ることが本当の使命だったのか。トランプは日本にとって怪獣か真のトモダチか。その答えは歴史が審判を下すことになる。

5月27日午前、皇居にて国賓として新天皇と並んで歩くトランプ大統領。天皇とは英語で会話をかわした
27日、迎賓館前を大量の警察官が行ったり来たり。約2万人が動員される空前の警備計画が策定された
皇居宮殿車寄せに現れた物々しい車両は「コードネーム・クラッシファイド」という。米国が派遣したシークレットサービスの指揮車だ
前回の訪日では横田基地に降り立ったトランプ大統領だが今回は羽田発着。連日、首都圏に通行止めが発生
大統領夫妻は、今回は皇居すぐ脇のパレスホテルに宿泊。滞在中、内堀通りはごらんのような検問が続いた

「トランプ見物」に押し寄せた人々

28日、大統領を乗せたヘリが横須賀に停泊中の自衛隊護衛艦「かが」に舞い降りる。同地でも大人気だった
国技館前に出現した「トランプそっくりさん」。チケットが取れなかった、と流暢な日本語で話していた
「かが」船内で。安倍首相を従えて演説するトランプ大統領と、それをスマホで撮影する海上自衛官たち
26日、「炉端焼き会談」の行われた六本木で。警備網の隙間を縫い、右翼の街宣車が横断幕を掲げ走っていた

離日直前、「またすぐ来るぜ!」とツイート

28日午後1時すぎ、羽田空港で大統領専用機「エアフォースワン」に乗り込む。1ヵ月後の6月28~29日には大阪で開催されるG20のため、再び訪日予定だ

『FRIDAY』2019年6月14日号より

  • 写真JMPA、鬼怒川毅(JMPA)、時事通信撮影蓮尾真司、濱﨑慎治、坂口靖子

Photo Gallary11

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