高須院長も被害 急増する外国人ドロボー組織から我が家を守る方法

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
’13年6月に購入した1枚1kgの金の延べ板。高須克弥氏は一部を別荘内に保管していた

「夜中の2時ぐらいだったかな。宿泊していたホテルに電話が入り、秘書が『別荘にドロボーが入ったようです』と言うんです。ボクは翌朝から台湾に行く予定だったので、被害額については後に報道で3400万円ほどだと知りました。秘書に確認すると、『金が7kg置いてあったからその時価でしょう』との答えでした」

こう振り返るのは、美容整形外科「高須クリニック」院長の高須克弥氏だ。

高須氏の別荘(愛知県日進市)が空き巣被害にあったのは、5月4日未明のこと。盗まれたのは、1枚1kgある金の延べ板7枚やノート型パソコンなど。防犯カメラには、3人の不審者が映っていたという。高須氏が続ける。

「壁に赤外線カメラを設置するなど、警備会社と契約して厳重な体制を敷いていました。それでも正面玄関を壊して、強引に侵入してきたのだから驚きです。別荘にはセンサーも付いていて、ドアを壊したら警報が鳴り響き強烈なライトがつく。警備会社には自動的に通報が入り、警備員が遅くても5分以内にかけつけます。ただ監視カメラに映っていた不審な3人組は別荘に入ってから、たった3分で出てきた。手慣れた犯行ですね。愛知県警からは、『一度成功したドロボーはまた来ますから警戒してください』と言われています。現在は、別荘の周りに高圧電流を流し警備を強化しているんです」

空き巣被害が多発している。警察庁によると、’18年に全国で起きた「住宅対象侵入窃盗」は3万1505件。一日あたり86件ほど起きている計算になる。中でも急増しているのが、外国人犯罪集団による被害だ。

「3年ほど前から暗躍しているのが、『ピンクパンダ』という中国人窃盗団です。総数は130人以上にのぼり、いずれも南部・湖南省出身。血縁や地縁で、深い結びつきがあると言われます。彼らは数名のチームを組み、貴金属や宝石類のある店や家の情報を収集。事前に何度かターゲットの家を訪問し、家人が留守の時間帯、身に着けている装飾品などを確認します。できるだけ高価な物品5点以内に狙いを定めるなど、マニュアルもある。手口は強引です。バールなどで玄関や窓を破壊し、屋内に侵入。各メンバーが事前に決められた行動をとり、数分で犯行を終えます。数日の滞在期間で離日するため、警察も『摘発は難しい』と漏らしています」(全国紙社会部記者)

空き巣の”事前確認行動”

どんどん組織化されるドロボーから我が家を守るには、どうしたらよいのだろうか(身近な防犯方法は記事下の表参照)。日本防犯学校学長で、防犯ジャーナリストの梅本正行氏が語る。

「まず、外から敷地内の見通しをよくすることが大切です。塀や生け垣が高いと敷地内での行動が外部から見えづらくなるため、犯人にとって好都合。安心して犯行におよべます。また空き巣犯は、必ず事前に留守かどうか確認する『アタリ行為』をします。インターホンを鳴らしたり家に電話するなどして、応答を確認するんです。今は外出先でもスマートフォンで応対できるものがあります。インターホンが鳴らされたらスマホで応対するようにしてください。『どちら様ですか』との声が聞こえただけで、犯人は侵入をあきらめます。家の電話も留守電設定にせず、スマホへ転送できるようにしておくとよいでしょう」

総合警備保障会社に依頼し、より厳重な体制をしくこともできる。「ALSOK」のセキュリティコンサルタント・清水孝哉氏が話す。

「人気なのが『アルボeye』という、室内設置用のウェブカメラです。まず外出時に電源を入れます。室内の不審者を感知すると撮影開始。さらに追跡して、画像を外出中の家人のスマホに送るんです。通話も可能です。不審者に対し『出ていけ!』と威嚇し、遠隔で警報音を鳴らすこともできます。料金は月額2000円〜2500円の2年払い。3年目以降は月額1000円になります」

ドアが頑丈であれば、カギの重要性も高まる。東京地検特捜部の強制捜査や警視庁の捜査に協力したことのある、錠前技師の木村一志氏が語る。

「侵入方法として、空き巣は合いカギを作ることが多い。合いカギ対策として有効なのが、スマホ対応のキーです。スマホ1台で開け閉めすることができます。キーそのものを持つ必要もありませんし、他人が使うにはアプリや暗証番号など二重三重の解除が必要となるので安全です。『オーナー登録制のカギ』もある。メーカーに身分証明書を持っていき、登録カードを作成してからカギを作るんです。公的に認められたカギなので、勝手に合いカギを作れば法律違反となります。また仮に盗まれても、技術的に合いカギは作れません。メーカーが厳重に管理している『キーブランク』という複雑なカギ穴の原型を使っているため、第三者が製造するのはほぼ不可能なんです。この金属は壊れにくいのも特徴です」

少しの手間と少しの工夫、さらに少しのおカネを投資すれば、我が家からドロボーを撃退できるのだ。

バールで破壊された高須克弥氏の別荘の玄関ドア。警報などおかまいなしに強引に屋内へ侵入したようだ
高須克弥氏の別荘。現在は再犯を警戒し、建物の周囲に高圧電流を流している
空き巣被害にあった家の窓。ロック部分がきれいに切り取られ侵入を許した
防犯ジャーナリストの梅本正行氏。『事件に学ぶ狙われる家』などの著書がある

スマホを利用し空き巣犯撃退

「ALSOK」の「アルボeye」。スマホと連動し、屋内に侵入した不審者の画像がオンタイムで家人のもとに届くシステムだ
「オーナー登録制のカギ」。メーカーに身分証明書を持っていき登録する。強度が非常に高く模倣するのが不可能な複雑な構造だ
身近な防犯方法をまとめた「空き巣犯を防ぐ“10の注意点”」

『FRIDAY』2019年6月14日号より

  • 写真高須氏提供(1〜3枚目)︎、日本防犯学校提供(窓)、芳賀慧太郎(梅本氏)、日本防犯学校提供(窓)、ALSOK提供(アルボ)、木村一志氏提供(登録制カギ)

Photo Gallary8

share icon記事をシェアする

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事