1巻無料・岡田准一主演『ザ・ファブル』原作はこうして生まれた!

原作者・南勝久氏が明かす『ザ・ファブル』の制作現場

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人気漫画『ザ・ファブル』(原作:南勝久 週刊ヤングマガジン連載中)が岡田准一主演で実写映画になった(6月21日〜公開)。殺し屋の主人公は仕事中(つまり暗殺中)は目出し帽を被って任務を遂行する。顔が見えないから「岡田准一の無駄使いじゃないの?」と思うかもしれないが、全く違う。映画冒頭から岡田の身体能力がフルに発揮された壮絶かつユニークなアクションシーンが全面展開する。最近の外国映画で言えば、『キングスマン』シリーズや、『ジョン・ウィック』シリーズのような、キレッキレのアクションに、ユーモラスな雰囲気も併せ持った味わいだ。共演する木村文乃の相棒ぶりや山本美月のヒロイン像も好感度が高く、女性が観ても楽しめるだろう。

佐藤ヨウコを演じる木村文乃。岡田准一が演じるファブル/佐藤明(アキラ)の相棒だが、周囲には妹、で通している (C)2019「ザ・ファブル」製作委員会
ヒロイン清水ミサキを演じる山本美月。とある過去をネタにされ、抗争に巻き込まれて行く  (C)2019「ザ・ファブル」製作委員会
ファブルが闘いたくないのに闘うことになってしまう「真黒カンパニー」の面々  (C)2019「ザ・ファブル」製作委員会

実は、岡田准一にとって、漫画原作の映画に主演するのは初めてのことだ。初の漫画原作主演映画となった『ザ・ファブル』とは、いったいどんな内容で、どのように描かれているのだろうか?

ここに、原作者・南勝久氏のスペシャル・インタビューを再録した。併せて漫画『ザ・ファブル』の第1巻1話〜8話の無料試し読みを公開。その魅力に触れていただきたい。

読まずには眠れない! 超人気殺し屋マンガ『ザ・ファブル』の制作現場〔特別掲載〕

マムシにカエル、虫まで実食… 作家・南勝久氏に単独インタビュー

ぶっとい腕の御仁が捌(さば)いているのは、なんとマムシ。いったい誰がなんのために危険な毒蛇を捌いているのか?

「主人公の人格形成の原点が幼少期のサバイバル経験にある、というアイディアを思いついたのですが、本やDVDを見ても実感が湧かない。じゃあ自分で試してみるかと思ってスタッフを連れていろんなところに山籠もりに行ったんです。これは石川県の山やったかな。山で自給自足、となったら、蛇は貴重なタンパク源なんですわ」

マムシの皮を剝ぐ南氏。「慣れると綺麗に剝けるんですよね。鶏肉みたいでけっこういけますよ」

こう語るのは、現在ヤングマガジンで人気連載中の『ザ・ファブル』作者、南勝久氏(48)。ファブル(=寓話)と呼ばれ、裏社会の人間にも恐れられる殺し屋が活躍するこの作品は、主人公がボスに1年間の「休業」を命じられ、大阪の街で『佐藤明』という偽名で暮らすというところから始まる。

「殺し屋のマンガは数あれど、”1年間殺しを封じられた殺し屋”という設定を思いついた時は『これはいままでにないアイディアや』とサブイボが立ちました(笑)」(南氏)

一般人として暮らしながらも主人公には次々とトラブルが降りかかる。それを「殺人なし」でどうかわしていくのかが物語のキモになる。

南氏の制作姿勢の基本は「リアルにこだわる」点にある。冒頭のエピソードもファブルが鈍った体を鍛え直すためにナイフ1本で山籠もりをするシーンを描くにあたり、同じ体験をしようと出かけた時のもの。南氏は荷物置き用のテントとナイフ、水筒、そして調味料として塩だけを持ち、二泊三日を過ごした。腹が減ると蛇以外にも虫でもカエルでもなんでも食べたという。

「マムシはアオダイショウに比べるとはるかに美味でした。人間やはり腹が減ったら、見た目なんて気にならないんです。そのあたりのリアルな感じは作品にうまく反映できたと思います」(南氏)

南氏のリアリティを追求する作風はデビュー時から一貫していると言う。

「僕は生まれも育ちも大阪で、若いころは環状族という車専門の暴走族みたいな走り屋をしていました。その体験を元にしたのがデビュー作『ナニワトモアレ』です。第一部は主人公たちのアホな青春を描いていたのですが、車や持ち物にはこだわっていました。第二部の『なにわ友あれ』では、漫画としての面白さは失わずにさらにリアルにしたかった。いまでも主人公のセリフや身の回りのモノにいたるまで、”ホンモノ”を描きたいと思っています」

『ザ・ファブル』では、主人公ファブルの家はおろか、他の登場人物の暮らす部屋も実際に存在する。南氏が探し、借り上げ、改装までするというこだわりようだ。

『ザ・ファブル』 第1巻 第1~8話

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