日大が「倒産する日」ブランド力低下で危機到来

田中英寿理事長はこの危機に対応できるのか

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田中氏は元学生横綱。相撲部コーチや監督を経て、2008年に理事長にのし上がった


「宮川からは、あのタックル事件の後、彼の会見前夜に友人間のグループLINEに『ご心配をお掛けして申し訳ありません。何が間違っていて何が正しいのか自分は責任をもって明らかにします』という連絡がありました。ただその後、心配して学校においでよとか連絡をする人もいましたが、返答がありません。このままだと宮川は大学を辞めてしまうのではないかと心配です」(宮川泰介選手のクラスメイト)

創立130周年を前に、日本大学が史上最大の危機を迎えている。「殺人タックル事件」の中心人物、日大アメフト部の内田正人前監督(62)は5月30日に常務理事を辞任、アメフト界からも追放された。だが、その”ボス”とされる田中英寿理事長(71)はいまだ会見を開くこともなく、雲隠れを続けている(6月6日現在)。

自浄能力の全く見えないこの無責任ぶりに、日大は今後経営的にも大ダメージを負うだろうと話すのは、教育ジャーナリストの木村誠氏だ。

「このままでは日大は大学、付属高校ともに志願者が減ってくる可能性が高い。日大の総収入約2700億円(平成28年度)のうち、約1100億円を学費や受験料が占めていますが、特に受験料が大幅に減るおそれがあります。また、大学にとって本当の資産とは、学生も含む人材や科研費や寄付金など資金を集める源である『ブランド力』なのです。今回の不祥事によって、そのブランド力が落ちてくると、銀行なども大規模融資を渋ってくる可能性がある。日大はこのままだと負のスパイラルに陥るでしょう」

日大の内情に詳しい予備校関係者は、人材の流出も始まるだろうと警告する。

「これだけ問題が噴出しガバナンスの問題が指摘されてなお、体質が変わらないようならば、組織の健全化は望めないと日大職員も思うはずです。優秀な教職員もこれからは日大に行きたがらなくなり、教育に悪影響がでてジリ貧になっていくのではないでしょうか」

見えてくるのは「倒産」という最悪のシナリオだ。前出の木村氏はこう語る。


「これまで日大は、付属高校の優秀な生徒が内部進学して力を発揮し、大学を支えてきた面もありましたが、今後はそんな優秀な層が離れていくでしょう。そうなれば大学の偏差値が下がる可能性が大きい。するとさらに優秀な受験生から敬遠され、また偏差値が下がる……まさに泥沼の状態に陥っていきます」

カウントダウンはもう始まっている。

アメフト部の学生たちも通っていた、東京・三軒茶屋にある日大スポーツ科学部キャンパス

アメフト部監督と日大常務理事を辞任した内田氏

撮影:朝日新聞社/時事通信フォト(1枚目写真) 結束武郎(2枚目) 蓮尾真司(3枚目)

 

Photo Gallary3

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