東京地裁出廷 ボブ・サップ「DV報道・文春への怒りは頂点だ!」
法廷で「セメント・マッチ」を誓う野獣は日本人の彼女と"宣戦布告"のキス
身長2m、体重170㎏――。その圧倒的なパワーで日本中の格闘技ファンを沸かせたボブ・サップ(45)が、6月7日、東京地裁に現れた。
この日は朝からあいにくの天気となったが、野獣は小雨などモノともしない。横付けしたタクシーから降りると、猛然と地裁へと突き進む。
いったいなぜ、ボブ・サップがこんなところに――。本誌記者が「フライデーです」と声をかけると、サップは足を止め、こう答えた。
「俺の怒りはもはや頂点に達している。フェイクニュースに翻弄されて、莫大な損害を被(こうむ)ったんだ。今日は俺に向けられた疑惑を明らかにするため、地裁という名のリングに来た」
サップが言うフェイクニュースとは、’17年12月に報じられた週刊文春の記事のことだ。『ボブ・サップからのDV地獄6年』と題した特集記事で、サップの元恋人を名乗る日本人女性が彼から受けた暴力の数々を告発している。
サップはこの記事をめぐって、週刊文春を提訴。6月7日は、その裁判だったというわけだ。
「日本のファンに伝えたいことは一つ。俺は誓ってDVなんてしていない! 元恋人とはアメリカでも裁判になっているが、警察にもDVはなかったと認定されているんだ」
そう語るとサップは、傍らの美女とキス。「ガハハ!」と笑ってこう続けた。
「最近できた日本人の彼女さ。俺たちの様子を見れば、恋人に暴力をふるうような男じゃないってことがわかるだろう?」
ちなみに、サップによる提訴について週刊文春編集部は、「記事には絶対の自信を持っており、裁判では多数の証拠を提出しています」と回答した。
野獣ボブ・サップと週刊文春の戦いは、言わずもがなの「セメントマッチ」(真剣勝負)。真実を語った者が勝つのである。
撮影:田中俊勝