感動秘話公開!阪神・原口「折れないハートで大腸がんから復帰」

常に前向きな〝代打の神様〟はステージⅡの病魔を人間力で打破

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6月9日の日本ハム戦、9回2死二、三塁のチャンスに代打でサヨナラヒットを放ち、ガッツポーズの原口

「さすがに最初はショックを受けていました。昨年3月に長女が生まれたばかり。『成長した姿が見られなくなるかも……』と言ってましたから、早期発見とはいえ、ステージⅡには達していたはず。でも、彼はそこからすぐ、前を向いた。『家に帰って娘の顔を見たら”頑張んなきゃ”と思うんですよ』と笑顔を見せるようになった。この男は強い。必ず一軍に帰ってくると思いましたね」(スポーツ紙デスク)

昨季、ピンチヒッターとして球団タイ記録となる23の安打を積み上げた”代打の神様”原口文仁(ふみひと)(27)が大腸がん――衝撃のニュースが駆け巡ったのは今年1月のこと。

そのまま月末に腹腔鏡手術を行い、2月半ばからリハビリが始まったのだが、まさか手術の4ヵ月後に一軍でサヨナラヒットを打っているなんて「チームメイトですら、予想していなかった」(球団関係者)というのはホンネだろう。

だが、前出のスポーツ紙デスクのような、彼に近い関係者は「原口の”人間力”なら病魔を打破できる」と見ていた。

もともと野手だった原口が捕手にコンバートされたのは帝京高2年のとき。毎日休まず往復4時間かけて、埼玉の寄居から通ってくる原口の「前向きで折れないハートがチームに好影響を与える」と前田三夫監督は考えたのだ。実際、彼が扇の要に据(す)えられてから、チームの雰囲気はガラッと明るくなったという。

阪神のスカウトが注目したのも、原口の”人間力”だった。原口はドラフト6位でプロ入り後、骨折や脱臼、ヘルニアに苦しみ、’12年から育成契約となった。球団関係者によれば「選手としてダメでも、周囲に気配り目配りができる原口はいいコーチになる。チームに残す方針だった」という。

「当時の二軍監督・掛布雅之さんは助っ人外国人を差し置いて、育成の原口をファームの四番に据えた。『誰よりも準備と練習に時間をかける原口君は模範になるし、たとえ凡退しても誰も文句を言えないから』と評価していたのです」

いまのところ転移はないが、月1回の検査は欠かせない。それでも原口は「生きているだけでありがたいと実感している。自分のことは置いといて、応援してくれた皆のために頑張りたい」と人間力を見せつけた。こんな男だからこそ、野球の神様が微笑むのだろう。

3月頭、チームに合流した原口文仁。二軍練習に参加してフリー打撃を行うまで、ここからさらに1ヵ月を要した
本誌未掲載カット 感動秘話公開!阪神・原口文仁「折れないハートで大腸がんから復帰」
本誌未掲載カット 感動秘話公開!阪神・原口文仁「折れないハートで大腸がんから復帰」

『FRIDAY』2019年6月28日号より

Photo Gallary4

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