“沈黙”の前妻を激怒させたビートたけしの「みっともなさ」
「武氏」――。
これほど、よそよそしく突き放した言葉はないだろう。
ビートたけしと離婚協議が成立した元妻・北野幹子さんが18日、代理人の弁護士を通じて緊急のFAXを送信した。たけし側が離婚を成立させるために、幹子さん側に100億とも200億とも言われる財産分与を行ったとする一部報道を否定。たけし流の“離婚ネタ”に関しても「事実と異なる」と反論した。
幹子さんによると、
「収入に対しては、当然のことながら、事業経費の支出や税金の負担、生活費の支出等もございますので(中略)そのような規模の財産が現存するという事実はありませんし、それらの『(ほぼ)全て』が幹子氏に『分与』されたという事実もございません」
数百億円という金額は絵空事で、そのすべてをたけしが気前良く幹子さんに“譲った”というのは誤りだと強調している。
また、離婚成立後の15日に放送されたTBS系『新・情報7daysニュースキャスター』のなかで、たけしが「(離婚で)お金を取られた」「(離婚後に残った財産は)家だけ」などと発言したことに対しても「これらの発言内容は、当方の認識とは全く異なります」と否定。
かねて、たけしがうそぶいてきた「婚姻届は向こう(幹子さん)が勝手に出した」「おかげで40年も別居状態」という話に関しても「幹子氏により勝手に婚姻届を出されたことから婚姻関係がずるずると続いてきたとも報じられておりますが、実際には、当然のことながら両名合意の上で婚姻届に署名押印し、武氏自身が役所に提出しております」と、“ネタばらし”してみせた。
「離婚成立後、幹子さんは『離婚の詳細は控える』という主旨の声明を公表していたが、前言を翻して今回の発表に至った。文書では40年連れ添った前夫を『武氏』と表現。よほど腹に据えかねたのだろう」(たけしに近い関係者)
怒りの導火線に火を点けたのは、離婚の詳細を報じた『スポーツニッポン』と『女性セブン』だった。ワイドショー関係者は次のように話す。
「両媒体とも、たけしさんの愛人女性Aさんの仕事ぶりをベタボメし、『敏腕』と持ち上げている。セブンでは返す刀で幹子夫人を『北野家とは距離があった』と叩いている。なにせリークしたのは、Aさん側ですからね(笑)。ようは自作自演。業界では、どこから出てきたかも不明な『200億』という数字と、それらのほぼすべてを気前良く幹子さんに渡したという報道を見て『カネにシビアなAさんがそれを許すわけがない』と、すぐに異論が出ました」
加えて、幹子夫人が今回のリリースに込めた思いは「みっともない」だ。事情に詳しい関係者が明かす。
「たけしに離婚を切り出された幹子夫人は、ハナから財産のことで揉めていたわけではないんです。Aさんに入れあげ、コントロール下にある“芸人・たけし”が、みっともなくて仕方ないんです。今回のFAXで、たけしの毒舌トークのネタばらしをしていますが、あれは禁断部分。たけしの“みっともなさ”を世に提示したと言えるでしょう」
FAXの最後にはこう書かれている。
「確たる証拠に基づかない憶測での報道や、武氏のジョーク・誇張表現を真に受けたような一般的な報道はお控えいただきますようお願い申し上げます」
元来、たけしは繊細な人。元妻の“警告”を受け、本来ならば離婚ネタは封印したいところだが、「それはそれでAさんが幹子さんに“屈した”ように見える」(同)から厄介なのだ。
たけしを間に挟んだ、前妻VS愛人のバトルは今後も続きそうだ。
- PHOTO:山田宏次郎