タイガー・ウッズ 13年ぶりに日本でプレー 優勝へ期待大
10月に習志野カントリーで 来年には東京五輪でも
43歳となったタイガー・ウッズは出場する大会を慎重に選んでいる。
6月16日に閉幕した全米オープン。腰や首に故障を抱えるタイガーはベストと言える体調からはほど遠かったが、メジャー通算16勝目を目指し、あえて参戦した。
「気温が低く、体調は明らかに良くなかった。それでも最終日には69で回り、意地を見せてくれたね」(スポーツチャンネル『ESPN』記者・ボブ・ハリグ氏)
全米OPは21位に終わったが、タイガーの照準はすでに7月の全英オープン、そして10月に日本で開催される「ZOZOチャンピオンシップ」に狙いを定めている。日本でプレーするのは実に13年ぶり。「完全復活」した姿を見せてくれるだろう。
「早々に出場を宣言しているからには、タイガーは万全の準備をする。気候の良い10月の日本で、良い試合をするというモチベーションは高いでしょう」(ハリグ氏)
タイガーには日本での大会に力を入れる理由があると、プロゴルファーで解説者の羽川豊氏はこう語る。
「親日家でもあり、来年の東京五輪にも出場したい。そのため、五輪会場となる霞ヶ関CCの下見もすると思います。タイガーの目標はメジャー最多優勝記録と五輪の金メダル。コースは違いますが、『ZOZO』を東京五輪につながる大会だと考えているはずです。『ZOZO』が開催される習志野CCは距離が長くないので、2打目のアイアンでの攻め方に注目したい。アプローチの引き出しは年々増えています。’01年に日本で行われた大会では、最終ホールでチップインイーグルを決めました。あのときのような想像力溢れる一打を見せてくれるでしょう」
タイガーチャージが再び見られるのか。日本のファンの楽しみは尽きない。
『FRIDAY』2019年7月5日号より
- 写真:Getty Images