総工費5億円“ものまねパブ”から引っ越したコロッケの「懐事情」
自身が経営する「ものまねパブ」を、6月20日に麻布十番から六本木に引っ越して、リニューアルオープンさせたものまねタレントのコロッケ。ステージや照明、客席にまでこだわり抜き、総工費5億円をかけて16年にオープンした店は、赤字続きのため19年1月にいったん閉店していた。
「『コロッケ ミミック トウキョウ』と名付けたものまねショーパブは、麻布十番駅直結のビル内にあり、家賃は1か月に1000万円近く掛かっていたと思いますよ。5億円掛けただけあり、内部はかなり豪華でしたね。ただその割には、お客さんの入りが悪く、オープン当初から赤字続きだったとか。コロッケさんの夢が詰まった場所だったようですが、さすがにオープンから3年で撤退することに決めたのようです」(芸能プロ関係者)

だが、“ものまね四天王”のひとりとして君臨し続けるコロッケは、そう簡単に夢をあきらめない。場所を移して規模は小さくなったが、ミラーボールを50個飾るなど、ゴージャスさは前の店とそん色無い。マスコミを招いての新店お披露目では、
「(前の店は)赤字だったんです。スタッフよりお客さんのほうが少なかったんです(笑)。ここだったら、少人数でもたくさん入ってるように見える」
と自虐的に笑いながらも、再出発に自信をのぞかせていた。
総工費5億円かけた店を閉め、さらに新しい店を開くとなれば、それなりの出費もかさむはず。90年代の“ものまねブーム”と違い、コロッケの姿をテレビ番組で見ることも少なくなった。勝手ながら彼の「懐事情」が心配になるが、コンサートなどを仕切るある地方のイベント関係者は一笑に付す。

「今、地方の興行主たちが呼びたいタレントは、断トツでコロッケと綾小路きみまろの2人なんです。ものまねブームは去ったかもしれませんが、コロッケの完成された舞台を見たいというファンは日本中に多くいる。彼を呼ぼうとすれば1日、1000万円ほどのギャラが掛かりますが、数千人規模のホールでも1日2回公演をやれば間違いなくチケットが売り切れる。コロッケくらいになれば、テレビに出なくなっても、人気には全く問題ないですよ」
ちなみに、このギャラは衣装や音響、バックバンドなど、タレント側が用意するものを含めた金額だ。全額がタレントの懐に入るワケではないが、それにしても“日当1000万円”とはなんとも夢のある話。コロッケがお店に情熱を注げるのも、本業でしっかり稼げるからなのだ――。
文:荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)
埼玉県さいたま市出身。夕刊紙、女性週刊誌の記者、編集者を経て現職。テレビやラジオなどにも出演中
PHOTO:小檜山毅彦(コロッケ、店)、中村和彦(ものまね四天王)