これならできる!5年で200万円を貯めるあんなワザ、こんなワザ

「積み立てNISA」や「仮想通貨」のほか地道な倹約法も紹介

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日本橋兜町にある東京証券取引所。国内外から投資資金が流れ込む。資産形成のためには、運用することも一つの方法だ

無駄な出費は必ずある

老後の生活資金は公的年金だけに頼っていると2000万円不足する。令和が始まって早々、不都合な真実が明らかになった。そうは言っても、いきなり2000万円もの大金を貯めろと言われても、現実感が湧かない。まずは5年間で200万円を貯めてみよう。その先に老後の安心があるはずだ――。

そのためには、月々の固定費を見つめ直すことが第一歩となる。最初に見直すべきは、医療保険だ。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏がこう話す。

「月2万~3万円の手厚い医療保険に入っている人も多いですが、本当に必要でしょうか。国の高額療養費制度では年収500万円の場合、自己負担の限度額はだいたい月9万円程度です。企業の健康保険組合によっては、別途自己負担額の限度を定めていて、2~3万円程度の出費で抑えられることもあります。つまり、仮に月20万円以上の医療費を支払っても、限度額以上は戻ってくるのです。 

そもそも、30~40代のがんの罹患率は低いにもかかわらず、がん保険に入っている人も多い。がんや三大疾病、婦人病などの特約をつけると保険料は高くなります。これらを整理することで、月額5000~6000円の保険料が浮きます。仮に、がんや脳血管疾患になっても、高額療養費制度で対応できます」 

医療保険と並んで、生命保険も節約の対象だ。ただし、子供がいる場合は万が一のこともあるので、解約は避けたほうがいい。節約するなら、毎月払いにしている保険料を一括払いにするという「裏ワザ」がある。経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう指南する。

「生命保険は一括で年払いにすると保険料が2~5%安くなるものがあります。たとえば、保険料が月2万円の生命保険なら、年払いすると2%割引きでも4800円得します。5年続ければ2万4000円も貯まるのです」

保険と並んで、見直しの余地が大きいのが、スマホ料金だろう。いまだにNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社がシェア8割を占めるが、料金は割高だ。

「手続きが面倒なため、惰性でそれまでの携帯を使っている人が多いですが、格安スマホに乗り換えると、節約の効果は大きい。三大キャリアに比べてつながりにくいのは事実ですが、日常的には十分に使えます。私自身、auからワイモバイルに替えて、携帯料金は月5000円ほど安くなりました」(ファイナンシャルプランナーの村井英一氏)

子育て世代には、国から「児童手当」が支給される。3歳未満は月額1万5000円、3歳から中学校卒業までは月額1万円(所得660万円以下の場合)だ。

「振り込みは年3回で、ちょっとしたボーナス感覚で生活費に消えているご家庭も少なくありません。しかし、0歳からの5年で総額78万円ですから、これを貯めると結構大きい」(前出・井戸氏)

ゲーム感覚で貯めるなら、前出の荻原氏が勧める「1円積み増し貯金」はいかがだろうか。

「これは初日に1円、2日目に2円、3日目に3円と金額を1円ずつ増額していき、自分で毎日貯める方法です。365日後には6万6795円が貯まります。カレンダーに金額を記入し、貯めた日付をチェックしていきましょう。これなら達成感も味わえます」

これで老後も安心

貯めるだけなら、毎月3万3333円を貯金すれば、5年で200万円にはなる。しかし、目標を達成するために元手は少しでも小さくしたい。ならば、おカネに働いてもらうしかない。

「50万円貯まれば、株を買うのもいいでしょう。ただし、ハイリスクな新興企業の株ではなく、安定的に配当収入を見込める銘柄がいい。たとえば、日本たばこ産業(JT)です。購入価格は25万円前後からで、予想配当利回りは約6%(’19年6月現在)。年間配当1万5400円が手に入ります。50万円投資して、5年間、配当利回りが同じだとすると、およそ15万円儲かります」(ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏)

ただし、株式投資の運用益には20.315%の税金がかかる。そのため、運用益に税優遇措置を受けられる「つみたてNISA」もおすすめだ。年間40万円までの投資から得られる運用益が全額非課税になる。

「購入できるのは投資信託だけですが、信託報酬以外は手数料も要らないし、月1000円から始められる金融機関もあります。過去20年の実績から、国内・先進国・新興国の株と債券にそれぞれ6分の1ずつ投資すれば、年4%資産が増えていくという結果が出ており、安定しています」(前出・井戸氏)

あくまでも一獲千金を狙うのなら、近年、取引が再び活性化しているビットコインも狙い目かもしれない。

「現在、1ビットコインで120万円程度。年初には40万円を割っていましたから、半年で3倍近い上昇です。5年以内に10倍になってもおかしくないと思っています。ただし、値動きが荒いのは事実ですから、一度に大量に買うのではなく、少額で分散購入するのが大切です。月に1回、1万円分を買えば、5年で投資額が60万円になりますが、これが200万円に増えるのも決して夢ではありません」(投資評論家・渡辺久芳氏) 

とはいえ、暴落する可能性も十分に考えられる。最悪なくなってもいいくらいの気持ちで投資しよう。

AIが自動で投資先を選別

手堅く5年で200万円を貯めると、その先に、10年20年で老後資産を貯めるという人生設計が見えてくる。頼りになるのが、AI搭載ロボアドバイザーだろう。利用者が積み立てたおカネを自動で運用する「THEO(テオ)」の運営会社、お金のデザイン社の建井恵氏が解説する。

「年齢や資産運用額などの情報から、ロボアドバイザーが一人ひとりに合ったポートフォリオを組成し、最大30種類以上のETF(上場投資信託)を活用して世界への分散投資を行います。運用手数料は最大でも1%と低コストで、月1万円から始めることができます。月3万円の積み立てを30年間続けると、その間の平均利回りが5%だった場合は約2500万円になります」

まとまったおカネを投資に回すことに不安を感じる人には、買い物で出た少額のお釣りを運用にまわす「おつり投資」もいい。「トラノコ」を運営するトラノテック社シニア・マネージング・ディレクターの藤井亮助氏が話す。

「お使いのクレジットカードや電子マネーをアプリに登録していただくことで、買い物でお釣りが出るたびにデータが送られてきます。計算できる単位は『100円』『500円』『1000円』があり、たとえば、『500円』設定で120円の買い物をすれば、380円分が運用に回るというわけです。老後2000万円問題が話題となっていますが、30~34歳までは月々1万5000円、35~60歳までは月々2万円、61~65歳までは月々3000円を積み立て、年利5%で回すと仮定すると、65歳時点で2000万円を超えるという試算があります。同額を貯金していたら約708万円です。将来のためにコツコツ投資していこうと思っている方にはぴったりなサービスだと思います」

何もしなければ老後の不安は解消されない。まず始めることが重要だ。

『FRIDAY』2019年7月12日号より

  • 撮影鬼怒川毅(1枚目写真)

Photo Gallary4

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